こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今日のテーマは、「銀行融資以外の資金調達 流行りのクラウドファンディング その2」です。
今週は、基本的な資金調達である「日本公庫からの融資」「銀行からの融資」以外にも実は資金調達の手段があることをお伝えしています。
昨日は、その定義についてお伝えしました。本日は、引き続き、クラウドファンディングの種類と仕組みについて、お伝えします。
2.クラウドファンディングの種類
クラウドファンディングは、リターンによって大きくは、3種類のタイプが有ると言われています。
(1)寄付型クラウドファンディング
寄付型とは、プロジェクトに対して出資を行いますが、あくまでも「寄付」であるためリターンは発生しません。
被災地支援や途上国の支援など、社会的意義の大きいプロジェクトです。日本では、東日本大震災の復興支援で広まったとも言われています
(2)金融型クラウドファンディング
金融型とは、出資者が特定企業などに出資し、リターンとして金銭(配当や利益の一部)または株式が発行されるものです。一般的には、
①融資型(貸付型) 支援者に金利相当を支払います。ある意味で資産運用として考えている方も多いようです。
②ファンド型 事業投資型ともいわれ、リターンが商品やサービス、特典などであったりして社会貢献の要素が加味されたものなどユニークなタイプもあります
③株式型 上場株とは違いハイリスク・ハイリターンです。ベンチャーへの少額投資というとことでしょうか。
(3)購入型クラウドファンディング
購入型とは、ファン(支援者)がプロジェクトへ出資することで、そのリターンとして支援金額に応じた金銭以外の商品やサービスが手に入る、というタイプです。日本国内でも一番採用されているタイプです。但し、目標額に達しなかったときは、リターンができないときもあります。
3.クラウドファンディングの流れ
クラウドファンディングで資金調達をするのには簡単ではありません。結構な時間がかかります。以下のような手順が必要です。
プロジェクトの登録・投稿 ⇒ ②プロジェクト審査 ⇒ ③プロジェクト開始 ⇒ ④SNSなどで情報拡散 ⇒ ⑤閲覧者・支援者への活動報告 ⇒ ⑤プロジェクト終了 ⇒ ⑥支援者へお礼
クラウドファンディングを上手く利用すれば、返済しなくていい資金を集めることができます。購入型クラウドファンディングであれば、「試作品製作」から「見込み客の獲得」といったマーケティングリサーチを兼ねた活動も可能になります。
4.まとめ
クラウドファンディングでは、支援者は、自由に参加でき、自分が「応援したい」と思ったプロジェクトを選んで応援することができます。また、どのくらいの人が支援しているのかをリアルタイムで見ることができ、少額でゲームに参加しているような気分でしょうか。
支援してさらにリターンがあるのであれば参加者が増えるのかもしれません。
このような資金調達の制度が定着しつつあることは、良いことですが、思いつき程度でクラウドファンディングを利用して「タダでお金を集めよう」と考えても、簡単には資金調達できるものではありません。厳に慎みたいものです。
なお、クラウドファンディングの利用料金は、プロジェクトが達成した場合のみ、運営会社へ5%~25%の手数料を支払うことになっています。未達成の場合、手数料がかかりませんので、プロジェクトの発信については無料です。
実行者、支援者、プラットフォーマーの三者がこのサービスを利用して、良い関係を作って行き、大いに社会に貢献できるようになってほしいものです。