こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今日のテーマは、「補助金・助成金の色々 厚労省の助成金」です。
今週は、基本的な資金調達から離れて、いわゆる補助金・助成金について触れます。
厚生労働省のメインの政策は、キャリアアップ助成金です。
いわゆる非正規雇用の労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、以下のような取組を実施した事業主に対して助成をするものです。
【 7つのコース 】に分けられます。
令和2年度の予算要求は、1,230 億円(前年度995億円)です。大幅なアップです。
1.「正社員化コース」 :有期契約労働者等の正規雇用者等への転換
2.「賃金規定等改定コース」 :有期契約労働者等の賃金規定等を改定
3.「健康診断制度コース」
有期契約労働者等に対し、一定の健康診断制度を新たに規定し、適用した場合
4. 賃金規定等共通化コース」
有期契約労働者等に関して、正規雇用と共通の職務等 に応じた賃金規定等を新たに設け、適用した場合
5. 「諸手当制度共通化コース」
有期契約労働者等に関して、正規雇用者と共通の諸手当に関する制度を新たに設け、適用した場合
6.「選択的適用拡大導入時処遇改善コース」
労使合意で社会保険の適用拡大の措置を講じ、新たに 被保険者とした有期契約労働者等の基本給を増額した場合
7.「短時間労働者労働時間延長コース」
短時間労働者の週所定労働時間を5時間以上延長し、 当該労働者が新たに社会保険適用となった場合 また、短時間労働者の週所定労働時間を1時間以上 5時間未満延長し、当該労働者が新たに社会保険適用となった場合も、労働者の手取り収入が減少しないように2または6と併せて実施、一定額を助成
また、最低賃金・賃金引上げに向けた生産性向上に取り組む中小企業・小規模事業者への助成金の拡充にも、57億円が計上されています(前年度50億円)
他に、長時間労働の是正や安全で健康に働くことができる職場づくりには、 359億円(309億円)が当てられ、時間外労働削減、勤務間インターバル導入、年次有給休暇取得促進等に取り組む中小企業等及び事業主団体への助成金の拡充をするとしていますし、高齢者の特性に配慮した安全衛生確保対策を行う企業への助成金の創設をするとしています。
このように、厚生労働省の分野では、多くの助成金が用意されています。一般的に助成金は、補助金と違って、与えられた与件が満たされていると、予算がある範囲で認められ、実行されます。補助金と違って、ずっと先の支給ではありません。但し、多くの申請は社会保険労務士のような厚生労働省お墨付きの専門家が窓口なることが多いようです。