こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今日のテーマは、「資金繰りが経営では一番大切 「資金繰り」は経営者の責任」です。
昨日、「どんなに素晴らしいい「事業系計画書」を作成して、自信を持ってスタートした事業も、資金が枯渇したら、あっという間に行き詰まってしまう」ことをお伝えしました。
お金がなくなった時の「恐怖感」は、「独立起業2年目の崖」という言葉があるように、ここで失敗したら崖を転がり落ちてしまうのではないか、とてもと恐ろしい心情になってしまうようです。
多くの中小企業では、「資金繰り」は、経営者の頭の中にあります。たとえ経理の担当者がいても、最後は社長の頭の中です。社長さんは、取引先への毎月の決済、従業員への給与の支払いを常に気にしています。
また、お得意先との入金条件も、その得意先の売掛金の回収タイミングのことも経営者が一番知っています。「月末までにいくらのお金が入ってくるのか」「A社は600万円」「B社は400万円」「諸口で10件500万円」「都合月末までに1500万円が入金予定」などと頭の中で考えています。
同時に「毎月の経費400万円、仕入れが1300万円」このままだと「300万円お融資を受けていないとまずい。融資のお願いをしておこう」などと考えておく必要があります。しかし、今までの実績がどうであろうと、突然メインバンクから「今回はお貸しできません」と言われる可能でだってあります。
安全だと思っていた大手の会社が突然、仕払いを延期してきたらどうでしょう。どんなに業績が良くても、月末にお金が不足してしまったら、お取引先は、従業員は協力してくれるでしょうか?支払手形や小切手を振り出していたら、「不渡り」を起こし、金融機関から取引停止処分になってしまいます。金融機関との関係は良好でしょうか?
だからこそ、経営者であれば「資金繰り」を理解してください。いろいろな場面を想定して、準備をしてください。
常に「取引先への支払いはできるのか」「得意先の入金は大丈夫か」「資金繰りはうまくできるのか」です。
取引先支払いを怠れば、仕入先からは見放され、必要な商品や部品の納品ができなくなれば、すぐに売上に支障が出てきますし、従業員への給与支払いが止まれば、従業員はやる気を失い、退職にいたる場合だってあります。その結果、急激に販売や製造の現場が混乱し、会社の経営そのものが問われることになります。
実際、多くの場合は、崖から転がり落ちる「倒産」ではなく、崖や壁の前に立ちすくんで、前に行けなくなってしまい、市場から退場することになってしまうのです。決算書の数字を良くしようという勉強をする前に「資金繰り」を理解しましょう。
このような苦労をすることが無いように賢くなってください。どんなことをしても危機を乗り越えると決めてください。最初に理解するべきことは「資金繰り」です。やるかやらないかは、あなた次第です。