こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今日のテーマは、「資金繰りが経営では一番大切 「資金繰り」を具体的にイメージする」です。
経営者として、まず、最初に理解していただきたいことは、どんなに素晴らしいい「事業系計画書」を作成して、自信を持ってスタートした事業も、資金が枯渇したら、あっという間に行き詰まってしまうことを知ってほしいのです。
「資金繰り」とは、「お金の出入りを管理すること」です。まず、出金の事を考えてみましょう。今日は、日々の経営の中で、資金繰りをイメージできる内容についてお伝えします。元気の良い会社でもこんな会話のやりとりがあるものです
- 社長!先月はたくさん売れました。本当に良かったです。仕入れも増えたと思います。したがって、来月の取引先への支払いはかなり増えそうです。
- 沢山の売上が上がるのは嬉しいが、沢山の運転資金が必要になるなあ。現金商売だと売れたお金が入ってからの支払いだが、そうでないから、お金が足りなくなるなあ、資金の手当てをしなくては。
- 社長!来月の一番売れる時期に今の人員で足りそうにありません。アルバイトを増やすとか、社員を採用するなどの対応をしてください。
- 人の話もあるのか?困ったな。人件費の支払いは待ったなし。翌月には必ず支払う必要があり、同時に社会保険料等の立替分も忘れず準備しておく必要がある。 人件費は簡単には増やしたくないな。
- 今年調子だと、社員の皆さんにもボーナス等で報いなければならない。利益があがるのは嬉しい悲鳴ですが、ボーナス用の資金の手当も考えなくては。
ボーナスは、通常の資金繰りとは別です。毎月の給与支払いとは別に発生しますので、準備を忘れないでください。結構な金額です。お忘れなきように。
次に、入金のことを考えてみましょう。私なら、こんなアドバイスをしています。
- 社長!この新しい得意先は大丈夫ですか?信用調査は入手しなくていいですか?一定の金額を越えるお取引先と得意先は必ず信用調査をしてください。
- 社長!売上拡大はとても大事なことですが、 基準を持って事前にお客様の信用情報を確認するルールを持ちましょう。 その売上の入金が常に入ってくるような得意先を選ばなくてはなりません。
- 社長!今月の入金は、A社、B社、C社、大口が1500万円と聞いていますが、残りの会社の入金予定を加味しても、資金が足りなくなりませんか?社長の頭の中にある計算機ではすぐに答えは出てきません。諸口の売上と入金の内容を確認して、何かあってもショートしない資金繰りを考えてください。
- 社長!今月末の支払手形の決済額はいくらですか?場合によっては決済できなくなるかもしれません。入金予定を確実に当たっておいてください。銀行にも正しい数字を提示してしっかりと資金繰りをしましょう。
通常のビジネスでは、売上が上がっていると大丈夫というのが普通ですが、実際は、その売上がすべて現金決済で、利益が上がっているならばよいのですが、多くのビジネスでは、売上は上がっても、売掛金として残っていたり、受取手形をいただくことになっていたりするものです。ましてや赤字の受注だった場合は、大変なことになります。
資金が足りないのなら、なぜ、このような状態で、資金不足になっているかを金融機関に説明しなくてはなりませんし、貸してほしいいお金はいくらで、いつまでに必要で。また、貸していただいたお金はいつまで返しますと約束しなくてはなりません。当たり前のことですが、なかなかできていないのが多くの中小企業なのです。