こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今日のテーマは、「資金繰りが経営では一番大切 「資金繰り」の良い会社にする」です。
経営者として、まず、最初に理解していただきたいことは、どんなに素晴らしいい「事業系計画書」を作成して、自信を持ってスタートした事業も、資金が枯渇したら、あっという間に行き詰まってしまうことを知ってほしいのです。
それでは、「資金繰り」の良い会社にするためにはどうしたら良いのでしょうか?多くの会社の資金繰りは、社長さんの頭の中にあるのですが、その結果、ブラックボックスになって、「社長が知っている」「社員には関係ない」と思っている小規模な会社が多いものです。
しかし、社長さんは万能ではありません。おおっくの社長さんは、アイディアマンであるか、営業マンであるか、どちらかというと前に突っ走っていくタイプが多いものです。そのような方が月々のお金のことで悩むということは苦痛でしかありません。
昨日も書きましたが、最初が肝心で、基準の金額を越える貸売りが始めるときは、必ず取引の開始のセレモニーとして、相手先の会社の資料や決算書などを入手してください。必要に応じて帝国データバンクなどの信用調査会社のデータを拾ってください。
そんな大きな会社でないとおっしゃるなら、必ず、社長が相手先の会社の事務所を訪問してください。当社を選んでいただいた理由、これからのお取引の方針、競合している会社などを教えてもらってください。
また、小さな会社のうちに、資金繰りの日繰り表を作ってください。毎月の電気やガス、水道の光熱費、家賃、そして、新聞や雑誌、あるいはレンタルやリースの支払いをいつどこにいくら払うかを記載してください。もちろん、人件費も社会保険料の支払いも。固定的な経費を拾ってください。年1回の保険料などの費用も事前に拾えるはずです。
その上で、お取引会社の支払い条件に沿った毎月の仕入れ金額、それが3社であればそれぞれ記入できるようにしてくだい。仕入れは変動費です。物流や梱包費用も同様に変動費です。それぞれのお取引先の支払い条件をしっかりと確認して記入ください。
さて、次は入金です。最初に書いたように、お付き合いをするかどうかの判断が重要です。リスクが有るときは、お付き合いはするが、上限金額を決めてそれ以上は受けないでください。そして、毎月の売上に注目していてください。当初のアナウンス通りなのか、それとも急激に取引量が増えているのか、増えることは与信上はリスクが有るということです。
この2つがEXCELの表になっていたら、社長のあいた時間でも簡単に資金繰り表が作れます。金融機関が要求するレベルの資金繰りは、「早く回答できるレベルの会社か」「質問に答えられる使途が明確で、返済の計画が具体的か」につきます。資金繰りをして良い会社にしましょう。
とにかく、社長が資金繰りを理解し、自分で手を汚して月次の売上と資金繰りを考える癖がついたら、しばらくは「倒産」の心配はありません。「資金繰り表は税理士に作ってもらっています」と言ったら、その会社に未来はありません。そんな会社とは付き合いたくないのが金融機関なんです。