こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、「資金調達」ができる会社とはどんな会社かを考えます。特に、会社の姿勢や社長の考え方、そして社員の実態、社員の教育などを考えます。
今日のテーマは、「「資金調達」ができる会社とは 社長の姿勢が会社の業績」です。
中小企業、小規模事業者は、社長の社内に対する影響力は、社長自身が考えているよりもとても大きいものです。それは、社長の多くの側面を社員がじっと見つめていて、知らないうちに、あるいは意識して真似てしまっているものです。
例えば、お客様に対するお話の仕方、取引先に対する電話での物言い、そして、社員の皆さんに対する態度や話し方などです。多くの場合、社員は「社長そっくり」です。それがあなたの会社の「社風」であり、「文化」となっているわけです。
もちろん、良いところもあります。しかし、あなたの悪いところが社内に蔓延したらどうでしょう?ちょっと心配になりませんか?
また、会社を運営するにあたり、社長の情熱がどの方向に向いているかによって、全く違う会社になってしまうものです。
研究肌の社長であれば、「とにかく良いものを作るために寝ないで研究しお客様に良いものを届けたい」と思っているでしょうし、営業肌の社長ですと「採算などはあとからついて来る。とにかくお客満足のためには、安くて良いものを」と走り回るのですが、それだけでは、会社は発展しません。
多くの場合、これらの社長さんは、あるときは採算度外視、あるときは社員や家族のことを忘れて頑張ることを要求します。社長の想いを実現しようと会社全体が、採算を無視しても「お客様のため」「良い商品の完成のため」であれば良いことだし、「寝る間を削って頑張るブラック企業」であっても、良いのだという企業体質になってしまいます。
すなわち、社長が「会社経営」をするのではなく、研究者であったり、営業マンであったり、頑張るが絶対というただの頑張り屋さんであったなら、会社はやっていけなくなります。企業の目的は、利益を出して社会社員を始めとしたステークホルダーに成果をお返しし、評価していただくことです。もちろん、借金をしていたら、金融機関への、利子の支払いと元本の返済をすることは当然のことです。
残念ながら、小さな会社では、社員が社長に物申すことはなかなかできないものです。それは役員であっても同様で、社長自身が努力しない限り、会社がマイナスの方向に向いていることは気づけないものです。会社の業績の結果は、社長の経営に対する姿勢の結果です。
業績を良くしていくためには、社内に自分の「正しい想い」を伝えなくてはなりません。どうしても、走り出してしまうと、社内コミュニケーションが取れていないことが多いものです。しかし、重要なのは、社長が「この会社をこのような会社にする」「そのためには、このような利益を出す」「それを取引先や社員に還元し」「かつ、社会貢献していく」。だから、「このようにしていこう」と社長が発信しているかどうかです。
抽象的な夢や目的と、具体的な施策の両方が必要です。いわゆる経営理念を決め、経営計画書を作成されることをおすすめします。