こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今日のテーマは、「資金調達力強化のシナリオⅠ 今年度の事業計画書内訳の作成」です。
昨日は、経常利益をいくらにすると決めたら、売上高はいくら必要という答えが出て来ることを説明しました。経費や減価償却費を計上して、いくらの売上を出さなくてはならないというのが、事業計画の最初の作業です。社長がするべき決心です。
目標となる売上高が決まったら、その内訳を考えなくてはなりません。それぞれの得意先別やエリア別に、もう一度粗利益で、割り振りをしてみてください。この得意先からは、粗利益でいくら儲けるのか、売上高ではありません。粗利益の金額で割り振りしてください。
ビジネスは利益を出すことですので、売上ではなく、利益を管理項目に据えて下さい。売上高10億円で、経常利益2,000万円の会社と、売上高3億円で、経常利益5,000万円の会社を比較したら、どちらが良い会社でしょうか?
ちょっと話がずれました。したがって、計画の段階で、利益を出すために、利益を残すために何をするのかを考えてみましょう。足りない利益は、社長自らが「お客様の数」を増加させて、達成しなければなりません。
数字を希望的な観測で入れても事態は動き出しません。その数字を実現するためのプランを考え、そのための定性的な目標とともに定量的なステップを示して、実現のための行動と、その実践のモニタリングができるようにしてください。
セグメントを絞り込んだ上で、誰が、いつ、何をする。ここでも重要なのは、社長ご自身が何をするのか、その数字の実現のためにどんなスタンスで臨むのかが、社内外から見られていることを意識してください。
使える経費や人件費もしっかりと予算化しましょう。よく言われる3K(交際費、会議費、交通費)はいかがですか?重要なことは、経費を削ることではありません。電気代だ、コピー代だと外部から言われることもあるでしょうが、必要のない無駄な仕事や会議を減らすことから始めてください。
さあ、これで、まず、事業計画の概要はできてきました。大切なのは、いつもそうですが、計画を立ててから、実行して、その経過、結果を評価して、改善して、更に成果を上げる。または、うまく行っていないときは、原因を追求してその問題を解決するための手当をして、そのたびに確認しながらすすめることです。
多くの事業が、素晴らしいプランとともにスタートしても、その多くが1年~4年の間に淘汰され、廃業や休止に追い込まれ、場合によっては倒産などになってしまうのは、最初の計画の時点での読みと毎月のチェックと反省、改善が確実に実行されていなかったからだと思います。
ある人は忙しくて、ある方は面倒臭くってとおっしゃいますが、とても残念です。最初に良い習慣をつけて事業を管理する癖をつけることが大切なのです。