こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今日のテーマは、「トピックス コロナウイルス対応3 実質無利子の資金も使えば借金が膨らみます」です。
新型コロナウイルスの影響で経営が悪化し、資金繰りに支障をきたす中小事業者が増えています。
昨日、「実質無利子」の話をいたしましたが、頭の痛いのは、年度末であることです。
すでに、確定申告は、3月16日締切から4月16日締切に変更されましたが、税金の納付についてはまだなんのアナウンスもありません。法人税、消費税の納付は待ったなしです。当然、社会保険料についても同様です。
借りたお金が、税金に社会保険料の納付に使われるようでは、事業そのものの継続に赤信号です。
まずは、会社の棚卸しをしてください。そして、資金の動きをしっかりと確認してください。
このような時ですので、安心していた得意先が突然大きな影響を受けて、売掛金を回収できず、支払いが滞る場合も考えられます。あなたのお得意先は大丈夫ですか?そして、あなたの会社の資金繰りをしっかりと見直しましょう。
この際、どなたにでも相談して、日繰りの表を作ってください。絶対に資金をショートさせないためにも、経理のご担当ではなく、経営者自身が、資金繰りに精通してください。固定的な経費と年に一度の税金等の支払いも準備しなくてはなりません。
また、人件費を含む必要な経費、そして、その体制でどの程度持つのか?政府は雇用継続を求めてくるでしょうし、当然、従業員のことを考えるとなんとかしなくてはなりません。補助金ですぐにテレワークが可能でしたら良いのですが、いろいろな選択肢のあることを知ってください。自分の身銭を切って対応するには限界があります。
その選択肢の中の一つがつなぎの融資であって、それは必ず返済しなくてはならないお金であることを忘れないでください。したがって、借りるのではなく、今借りている返済を止めるなどのリスケもある意味で、借り換えのような効果を出します。よく考えて、安易に借りないでください。
先が見通せない今、経営改善をしっかりと考えましょう。事業承継を実施するのを前倒しするのも良いのかもしれません。
このコロナウイルスの影響は、まず、インバウンドの関係先である旅行業や飲食業から始まり、この先は、徐々に影響が広がりそうです。世界は、「コロナウイルスとの戦争」と呼び、国境を封鎖する国が増えています。
一般論になりますが、人が動くことができず、商売が滞り、ものが動かない状態では、消費者は慎重になってしまいます。当然、企業は、この異常事態の収束後の景気の動向を見定めるまで投資は控えられてしまうことでしょう。株価の異常な下がりを見ても、なかなか先が見通すことができません。
これは、世界恐慌のように歴史に刻まれるような年になるのかもしれません。東京オリンピック・パラリンピックを「完全な形で開催する」と言っている日本の指導者の頭の中を見てみたいと思います。
このイベントを明るく、楽しく開催するためにも、今は、世界の知恵を集中し、共同して当たるときです。それぞれの国が分断され、自国主義を唱えたときに起こった災難であることを正しく理解し、再度、世界を一体とするセレモニーにしたいものです。どの国の欠席もないターニングポイントにしたいものです。