こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今日のテーマは、「ローカルベンチマーク 知っていますか? 業務フローと商流」です。
中小企業の活躍のために、政府は色々な工夫を重ねて発信しています。
かつては、「知的資産経営」を推奨し、2016年からは「ローカルベンチマーク」、2019年からは「経営デザインシート」を活用して、中小企業の真の姿を語れるようにしようとしています。
今日は2つ目のシートである業務フローと商流のシートです。
業務フロートは、その会社がどのような営業活動をしてお客様に商品やサービスを届け、利益を上げ存続するのかを「フロー」で説明するものです。
一般的には、主要な事業を中心に、仕入れ ⇒ 倉庫管理 ⇒ 出荷・配送 ⇒ 店頭販売 ⇒ お客様。そして、この営業によってお客様に提供している「顧客提供価値」は何なのかを説明します。まさに、「当社は、こんな商品を提供して、お客様に喜んでいただいています」の内訳です。
次に「商流」ですが、一般的には「ビジネスモデル」と言ったほうが分かりやすいかもしれません。
この会社が、どのようなところから仕入れ、倉庫や配送はどんな協力会社にお願いし、加工や工事は、どんな外注会社に支えてもらっているのかを示します。
次に、どんなお客様から信頼を得て、商品やサービスを提供しているのか、さらに、そのお客様がエンドユーザーとして、どんな方々に最終的にどんなものを提供しているのかが示されています。部品ではなく、最終の製品はなにかです。
それぞれの関係の中で、この会社を選んで協力していただいたり、買っていただいたり、感謝されたりするのは、なぜなのかを一つの図表として示すものです。
私見ですが、社内のことが絵に含まれていないのは、ちょっと不服ですが。
社内外から、この会社の社会での位置づけや必要性、そして、なるほどと言わせる企業概要を示したのが、商流のシートです。
多くの場合は、会社の全体像は、「企業概要」などで、会社名、住所、業種などが示され、最近では、インターネットによるホームページなどで会社を紹介されているものの、会社の存在を示すような内容は少ないものです。
また、会社がお付き合いしている銀行や顧問税理士であっても、このような形で、事業の内容や内訳をスッキリと説明できる担当者は、なかなかいないものです。
この業務フローと商流シートで、まず会社を理解していただき、このたたき台をベースに、具体的な改善や、新しい取組を考え、もっとわかりやすく伝えることができたなら、金融機関や支援機関が専門家としての支援ができるのかもしれません。
結果の財務分析シートを書き換えるためにも、数値でないところで理解を深める必要があるのです。