こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
関西地区の非常事態宣言が解除され、残りは首都圏1都3県と北海道は、25日(月)解除の諮問がされることになりました。経済活動が再始動します。皆さんは大丈夫ですか?
「新たな日常」という新しい言葉が何を指すのかわかりませんが、ほんの3ヶ月前にあった日常は全て戻ってくるわけではなさそうです。
これからの時代に先駆けて、「これからの価値」を考えることをお勧めします。
今日のテーマは、「これまでの経営を見直す 経営分析と知的資産経営」です。
今までは、自らの事業を考えるとき、まずは、財務諸表を中心に経営分析をして、過去の同業の経営分析の指標と比較して、その状況を判断してきました。同業の「良い会社」に比べて、当社のこのような経営分析値が悪いので、このような問題があるのだと推測すると。
また、外部環境がこう、内部環境がこうであることからセグメント分析では、SWOT分析では、このように「強さ」「弱さ」がある。その「強さ」を活かし、「弱さ」を補強するために新たな対策を建てる必要があると専門家の方々が説明します。
その上で、「知的資産経営」では、定量分析だけではなく、定性分析を勧めています。
今までの分析をベースに「今後のビジョン」を創り、自社の「価値創造ストーリー」を策定することを、戦略マップを作成することを通して、企業価値を上げる成果がもたらされるとしています。
最初に、何をして、誰のために事業をするのか、そのビジョンを掲げます。まさに、創業のときと同様に、「当社は、どのような企業目標を持って、どのような顧客に、このような価値を提供します」と。
そのための戦略として、そのビジョンを理解した社員を育て、そのビジョンに共感してくれる協力会社に助けられて、相応の技術による製品やサービスを、適切な価格で提供する。ここで考えられたことを抽象的な内容ではなく、企業の価値がアップするように要因ごとに分析し、個別に目標を設定して改善する。これを「価値創造のストーリー」と呼んでいます。
この作業の中で知的資産の『見せる化』を担うのが、「事業価値を高める経営レポート」です。当初発表された「経営デザインシート」を見たとき、この「事業価値を高める経営レポート」よく似ていて、違和感を覚えたものです。
また、この「事業価値を高める経営レポート」を対外的に発表し、お客様や、金融機関にも共有していただくためのツールが「知的資産報告書」です。更に世界的な基準の上で発表されているのが「統合報告書」です。
世界的な企業であろうと、地場の中小企業であろうと、その会社が何を考え、その企業価値をどのように表現しょうとしているかは、財務諸表の一瞬の切り口ではわかりません。シンプルに、「会社が地球と地域社会とどのようにつながっているか」を示す必要があるのです。
もう一度、今の新たな日常の中で「創業」するつもりで、考えてみませんか?資金繰りが逼迫する中で、余裕などないと言っていたら、舵取りを誤るかもしれません。