こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
東京では、先週ので4日連続200名以上、そして、昨日は、119名の新規感染者が出たことが発表されています。政府と東京都のおかしな綱引きが始まっています。片方は経済をなんとか動かそうとし、片方は、感染症の伝播が広がらないよう注意喚起をしています。
イベントの開催枠によるクラスターの発生があり、あちこちで間違いを繰り返しながら、学習して、WITH CORONA の生活と丁度いい按配の対応策を見出すことができるとよいのですが、ウイルスのほうが賢くて、手に負えなくなる可能性もあります。心配です。
今日はそんなこともあり「再びコロナウイルス対応を考える 最初のように簡単に融資してもらえない」です。
3月からの混乱が一息ついたとはいえ、第二波が近づいています。まだ、経営の再建が進んでいない状態で、どうしたら良いのか。
最初のときは、政府も自治体も、補助金だ、助成金だとバラまいてくれました。そして、融資はすぐに実行しますと言って、政府系の日本公庫や商工中金がセイフティーネットを初めとしたコロナ対応の融資を、出してくれました。
金利は別な形で補填する方法で、3年間、実質無金利の融資を得られています。多少具合の悪い会社も、「コロナの影響で悪化」したとの説明で、リスケをしている会社も一挙に借り換えるような今までにない大盤振る舞いです。
こんなことは長くは続きません。4月の末には、日本公庫は、申し込んでも2ヶ月待って面談などという状況になっていました。なぜなら、通常でも期末の忙しいし時期です。一人で毎月30件ほどをこなしていた担当者に、300件等という状態になったようです。
5月から始まった、地域金融機関も同様です。今度は、保証協会付き融資、それも100%保証であれば、窓口の信用金庫や信用組合では、書類を整えて保証協会の判断を待つ長蛇の列です。保証協会からは、催促の電話はくれるな!時間がもったいないと言われているそうです。
スピード感が違い、地域金融機関は、困っているお客様に、自社の資金をつなぎで入れて倒産しないよう支えるのがやっとです。それでも有り難く思ってくれないお客様がたくさんいるとのことです。
でも、長引くコロナ禍を見ていると、今借りることのできた会社が次も、資金がショートしそうですと言って駆け込んでも、前回と同様な対応していただけるとは思えません。
金融機関側も、危険な融資をしていることは承知していて、無金利の3年間、経営が持ちこたえてくれる会社がどれくらいなのか、まだはかりかねているようです。力のある金融機関は、引当金を積んで、与信のマイナスを事前に埋めようとしていますが、かなわない金融機関もあります。
また、今までにない資金需要で、ドンドン貸し付けていることから、もうすでに1年分の貸付をすることができたという渉外担当者もいます。うちの会社では、これ以上の与信と資金を用意するのは難しいという金融機関もあります。
秋からの第二波?あるいは第三波のときには、あちこちで悲鳴が上がるのかもしれません。それは、中小企業だけでなく、多くの大企業が影響を受け、金融機関も傷つき、新たな不況が始まるのかもしれません。脅かして申し訳ありません。でも、心配です。
ワクチンや治療薬に目処がつけば、多少感染者が多くいても、「なんとかなる!」という安堵感が広がり、将来に希望が見えたら、新たな投資や消費も戻ってくると思います。7月の中旬になり、6月末お色々な経済指標が出てきています。とても楽観的な話はできません。