こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今日は、「常に相談する相手を見つける」です。
一昨日は、社長が毎月事業報告をするために支店長を訪問してくださいと申し上げました。そして、昨日は、取引金融機関は、2社以上にしてくださいと申し上げました。今日は、「常に相談できる先を見つける」です。
実は、私もそうですが、自分の仕事のPDCAを回すのはなかなかできないものです。特に中小企業の社長様は、猪突猛進型の方が多く、「こうだ」と思ったらもう走り出しています。うまくいかない時も、「ああでもない、こうでもない」と言いながら、しっかりと反省することもなく、「次で挽回する」と走り出してしまいます。
そうです。なかなか、月次の事業報告書を自分で作ることなど考えられないのです。日々戦っているのですから。例えば、「今月は予定の3000万円には届きませんでした。どうして500万円足りないのですか?」とお聞きしたら、社長は、その原因をすぐに、「あの工事が遅れた」「営業担当者が2件決めきれなかった」などと簡単に回答を用意できます。
「それでは、社長、この500万円を、今月取り戻すためにやるべきことがあるとしたら何がありますか?」「やるべきことを4つあげてください」と言ったら、すぐに3つぐらいの回答が用意できます。4つ目は中々出てこないかもしれませんが。常に考えているのです。しかし、どこにもメモされていないし、誰もそれに気がついていないことも知らないのです。
そうなのです。月に1日、第三者の相談相手と一緒に2~3時間、反省会をして、自分の手で数字をいじってみる。そして、金融機関に報告するために、キッチリと原因の確認と次月の対策を説明できるように計画値を説明する準備をする。それだけで、会社は劇的に変わります。
社長が毎月、自分の言葉で改善策を3つ以上出すのですから、それが実行できたら、とんでもなく良い会社になります。ただし、それを引き出すのは、奥様にもできませんし、経理部長にも荷が重いものです。第三者が、時間を掛けて引き出すことで動き出します。
本来は、事業計画書を作り、月次にブレークダウンして、毎月の月次のモニタリングをする。そこにもう一歩、真剣に経営に切り込むビジネスコンサルティングができたら、会社が勝手に変わってくると思います。形の前に「月次報告」が先かもしれません。
経営改善などでも、もう一歩入り込んで、金融サービスのレベルのモニタリングしかしていないことが問題なのです。
「中々利益が出ていませんね」「利益をどう出すかは社長がよく考えて」と言っている銀行マン、税理士、会計士のが多いこと。「経費を削って」、「社長の給料を棚上げして」、「人件費を削って」では、元気の良い会社が育ちません。
本当は、身近な銀行の方が、あるいは顧問の税理士の先生がもう一歩前に出て、経営を良くするために汗をかくべきなのだと思います。そうでないのなら、いろいろな方に相談して、本当に相談相手になってくれる人を探すべきです。
「お金を払って、毎月文句を言われるのは嫌だ」と思っているのはあなただけではありません。しかし、社内にあなたを叱ってくれる、親身になって考えてくれる参謀はいますか?もう一度考えてみてください。ちょっと偉そうなことを書いてしまいました。