こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
先週は、「ポストコロナ」の具体策として、年末の資金需要を考慮した上で、経営について再度原点に帰って、ビジョンや経営計画を、そして資金繰り表を作って、次に備えるようお願いしました。
今週は、それを受けて、「2回目のコロナ融資」をめぐる現況をお伝えするとともに、最初のコロナ融資とは違う準備とアプローチが必要であることを説明します。今日は、「最近の金融機関の状況 その1」です。
2020年2月28日に「セーフティネット保証4号」を皮切りに、3月5日に麻生財務大臣の「円滑化法」談話があって、政府の中小企業支援が本格化しました。3月17日には、日本政策金融公庫の「新型コロナウイルス感染症特別貸付」が、そして、5月1日に「民間金融機関による実質無利子・無担保融資」がスタートしました。
4月上旬に「緊急事態宣言」が発令されてから、状況は一転しました。コロナ融資の申込み数は爆発的に増えたと言われています。
具体的に確認してみましょう。3月は、60,791件の申し込みがあり、貸付高は、320,457百万円です。前年度期末の2019年3月期は、44,438件で、貸付高は、189,296百万円です。この単月だけでも、件数ベースで136.8%、金額ベースで169.3%となっています。
日本政策金融公庫 毎月の融資実績、業務統計年報から筆者が集計、グラフ化)
それどころか、1年間で比較すると、昭和30年度(2018年4月~2019年3月)と平成31年度(2019年4月~2020年3月)の件数と貸付高は、それぞれ、374,558件(393,284件)、2,146,394百万円(2,168,457百万円)と件数ベースで40万件に達しておらず、金額も2兆1,000億円であり、伸び悩んでいました。
(日本政策金融公庫 毎月の融資実績、業務統計年報から筆者が集計、グラフ化)
この8月の貸付実績は、単月で、55,782件、金額で606,149百万円。4月~8月までの5ヶ月間累計で、695,201件、7,198,095百万円と、前年度1年間分と比較しても、件数で185.6%、貸付高ベースで、335.4%達しています。