こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、「コロナ融資の準備 資金繰り表を作る」です。
先週、先々週とコロナの第2回の融資ラッシュが起こるだろうとお伝えしました。同時に、最初のときとは違い、審査がしっかりあるので準備するようお願いしました。
今週は、それを受けて融資申し込みをした際の準備すべき書類をどのように作るのかをお伝えします。今日は「簡易な資金繰り表を作る」です。
昨日触れた試算表を作成してみましたか?まず、会計に使う科目を少しずつで結構ですので理解をしてください。
簡易な資金繰り表とは、ざっくりと毎月の資金の動きを知ってほしいのです。そのザックリを銀行でヒアリングを受けたときに、「この社長は数字を理解しているか」を確認されます。
先月の売上のことはどの社長もわかっています。しかし、今月の払いについて即答できる社長は少ないものです。いくらの売上があって、いくらの払いがある。あるいは、売掛金がいくらあって、今月キャッシュになるのはいくらであるということです。
月次の役員報酬を含めた人件費はいくらで、本社や店舗、倉庫の賃貸料、機材のリース代、運営の諸経費はいくら。だから、毎月いくらの稼ぎと営業利益をいくら出さないと赤字というカラクリが分かっているかです。
会社の儲けは、営業利益ではありません。営業利益から販売管理費、一般管理費を支払って、経常利益、さらに特別損益を加味して、税金を払って最後に残った「税引き後利益」が会社の本当の利益です。
借金をしたときは、その税引き後の利益から元本を返済しなくてはなりません。借金をして、返済できるかは、この税引前利益がちゃんと出ているのか、その金額は毎月の返済の金額の何倍かです。
今回のようにコロナ融資は、運転資金ですので、原則、会社を回すための資金です。したがって、一定の短期資金を借りては返していればよいのであって、金利がない、元金返済据え置きでもあるコロナ融資は、とにかく預からせていただき、懸命の努力で減っていくのを抑制しながら、事業の再生をしていくしかないのです。
ザックリがわかったら、今度は、過去1~2年間の資金繰り実績です。