こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、「民間金融機関の「コロナ融資」が終わるかも」です。今日は、「「コロナ融資」の返済が始まります 耐えられますか?」です。
昨日、金融庁から「要請書(3/4)」が出ているとの情報を出しましたが、その前に、今回の「緊急事態宣言」が出たときに出した「要請書(2/5)」において、かなり踏み込んだ要請を行っています。
「緊急事態宣言の延長等を踏まえた資金繰り支援等について(要請)」2021.02.05 金融庁
- 緊急事態宣言の延長や…年度末を迎え…、きめ細かな支援を行うこと。
- 新規融資…、資本性劣後ローン…、返済期間・据置期間が到来する貸出を含めた既往債務の条件変更…、最大限柔軟な対応を行うこと。(徴求資料の省略・簡素化の継続)
- 中堅・中小事業者等の事業者や当該施設のオーナー等の関係者への新規融資・つなぎ融資や、既往債務の返済猶予等の条件変更に、最大限柔軟な対応を行うこと。
- 民間金融機関における実質無利子・無担保融資について、中小事業者の状況やニーズを十分に踏まえた積極的な活用に加え、必要に応じ、据置期間・返済期間の延長を提案
- 令和2年度第3次補正において措置される事業再構築補助金制度…活用し、他の金融機関や支援機関等とも連携の上、経営改善・事業再生・事業転換支援等…を行うこと。
すでに、「緊急事態宣言」の延長を事前に加味して、「リスケジュール」などの手法で、「据置期間の延長」や「返済期間の延長」を提案するよう要請しています。
今日のテーマである「「コロナ融資」の返済が始まります 耐えられますか?」は、まさに、このことを指しているのです。大丈夫ですか?時間は限られていますが、もう一度「民間金融機関における実質無利子・無担保融資について、中小事業者の状況やニーズを十分に踏まえた積極的な活用」に今ならチャレンジすることも可能です。
懇意にしている金融機関の支店の営業マンに電話をして、「融資担当役席」か、「支店長か副支店長クラス」を訪問して、融資のお願いしたい旨を、相談してください。ただし、このブログが出る10日では、月末まで20日なので、実質的に対応してくれる地域金融機関は少ないかもしれません。
金融庁からは、すでに、このコロナ禍によって最初に融資した分について、「コロナが収束したら、売上・利益は戻ってくる」ことを前提に融資していることから、再度の「緊急事態宣言」を行うに当たり、金融機関側に、「リスケジュール」などの手法も前提に、資金繰り提案をするよう指導しているのです。
また、3月4日付の要請書では、
すでに、「貸し渋り・貸し剥がしではないか」とのクレームが入っているぞ!そんなことはしてないだろうなと念を押しています。
また、従来の商慣行によって、メイン先・非メイン先の別で、融資先の取り扱いを変え、「メインさんに相談してください」とか、既存顧客には対応するが、新規顧客には、冷たく扱いリスクヘッジするなどの対応を諌めています。
とにかく、他の民間金融機関や政府系金融機関と連携するなどして、適切な資金繰り等の支援に努めること。あるいは、銀行とその企業グループによる優越的地位の濫用防止措置が講じられているか、利益相反等の不適切な行為がないか個別に確認するよう求めています。そして、これまで金融庁が発出した「累次の要請を含めて各営業拠点に周知徹底」するよう求めています。