こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、「コロナ融資の据置期間が終わります」今日は、「リスケをお願いする その3 今後の事業への姿勢」です。
これからの事業を応援するために、大きくは3つの視点で金融機関の渉外担当者は確認することを求められています。
第一は、このコロナ禍に翻弄されるなか、経営者は、適切に現状分析ができているか、具体的な影響を受けているかです。部門別、商品別、月次別、非常事態宣言の影響月などの切り口で質問されることになると思います。
第二に、生き残りのために、資金繰りは「ゼロゼロ融資」で対応した後、売上の維持、向上策として取り組んだ内容、具体的にどのようなことをして、どんないことに失敗し、どんなことが成果につながったのかを確認されます。
第三に、現在のようにコロナの緊急事態宣言が続いている中では、今までの発想を超えた取り組みをはじなくてはなりません。「①新商品の開発」「②新市場の開拓」「③新しい提供方法の採用」などのどれに注力し、その3つをどのように組み合わせるのかを確認するとしています。
昨年の今頃、1年後にはコロナも去り、本来の事業が半年以内にも回復し、V型で元気になるシナリオでした。これを根本的に見直し、「形だけを整えた現実的ではない事業計画を提出してもらっても意味はない」としている。
事業計画を作成できていない取引先には、上記の「ポイントを踏まえて、取引先と一緒に事業計画書を作成してくことも担当者の大事な役割と言える」とその伴走型支援の姿勢を表明しています。
しかし、この1年間、何もしていなかった経営者はいないでしょう。必死に考え、必死になって次の策をうち、改善に向けて知恵を出してきたはずです。その熱意と七転八倒してきたことを伝え、金融機関側にもどんなお事ができるのかを「一緒に」考えてもらいましょう。
金融機関側も、コロナ融資で、100%保証の自分たちのリスクがない融資に踊ってきたはずです。これからは、伴走型支援です。今ある既存の借入金の取り扱いをまとめて借り換えて返済の期間を伸ばし、返済ボリュームを下げるなどの対応を考えてほしいですし、同時に当座借越で正常運転資金を確保し、証書貸付の重さを少しでも解消する方向に動いてほしいものです。
貸しやすい取引先に金利競争をして貸すのは辞めにしましょう。森俊彦先生は、「リレバン社長の3条件」として「①誠実で、②やる気のある、③キラリと光るものがある中小企業に伴走」(『地域金融の未来』P.107中央経済社 2020.11.20)することをあげ、ブルーオーシャンで「成長予備軍」の社長を応援すべきだと言われています。