こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、「令和3年度 成長戦略実行計画案のうち中小企業関係」、第9章を飛ばして、今日は、第10章の「足腰の強い中小企業の構築 その1 中小企業の成長を通じた労働生産性の向上」です。
さて、「第10章 足腰の強い中小企業の構築」では、最初に、「中小企業の事業継続と事業再構築への支援」を上げ、「事業継続の支援に万全を期す」とした上で、「積極的に事業再構築に取り組む中小企業を支援するため、事業再構築補助金の不断の見直しを図る。」と、始まったばかりの新しい補助金の「不断の見直し」に触れています。
また、中小企業がM&Aの支援を適切に活用できる環境を整備するとして、「具体的には、①事業承継・引継ぎ支援センターの強化や、②簡易な企業価値評価ツールの整備、③M&A支援機関に係る登録制度や自主規制団体の設立など支援機関の適切な取組を促す仕組みの構築を図る。ドイツのフラウンホーファーによる強い中小企業群創出のモデルを参考に、既存の研究開発機関の機能強化の検討等を含め、意欲ある中小企業の支援態勢を検討する」としています
メインの議論は、成長戦略のテーマでもある「中小企業の成長を通じた労働生産性の向上」そして、「中堅企業に成長し、海外で競争できる企業を増やす」「民間支援機関との連携により海外展開するまでの伴走支援を強化」と成長する中小企業の応援が中心的課題です。以下の「フォローアップ案」のKPIをご覧ください。
まさに、成長戦略であり、「経営能力の高い企業化を誘致」し、「新しい企業を成長」させ、「成長する環境の改善」を目指しているのです。ここが従来の政策と違うところです。
成長戦略案では、たったの1ページと数行の第10章ですが、そこに一緒に上程された「成長戦略フォローアップ案」では、7ページ、「成長戦略フォローアップ工程表」では、6ページに渡ってその内容が記述されています。
もう、そこには、いままでの補助金や助成金を使って生き延びるタイプの小規模事業者のイメージはありません。研究開発や輸出入に挑戦し、専門家を使って企業を成長させる、戦略を持って、新規上場を目指す元気なベンチャーを応援するイメージです。
廃業や倒産も致し方ないと言っているように見えます。中小企業も大企業と同じ土俵で活躍できるように産業政策や労働政策も適用できるようにする。したがって、中小企業だから、小規模事業者だから「特別扱い」は止めて、企業成長を、生産性の向上をできる環境づくりを目指しているようです。