こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
第100代内閣総理大臣の所信表明が、本日発表になります。今週は、新しい岸田総理の政策を自民党総裁選で出された「政策パンフレット」を使って確認してきました。自民党総裁の就任、その後の人事など、派閥の「闘争」を経て、今日の「所信表明」にどのように影響してくるのでしょうか?
昨日、宏池会での岸田首相の恩師である古賀氏が、「細田・安倍派」へのリップサービスに苦言を呈してました。国民の声を本当に聞けているかが、今後の総選挙への大きな試金石かもしれません。
さて、今週は、「新しい岸田総理大臣と日本の行方」を紹介します。今日は、「岸田総理のその他の政策 社会保障・教育政策・農業政策・地方創生」を、その総裁候補の政策パンフレットからお伝えします。
社会保障のスローガンは、「人生100年時代の到来を見据えて、子どもから子育て世代、お年寄りまで、全ての方が安心して生活できる、全世代型社会保障の構築に取り組みます」です。
子供に関しては、「子どもを中心に据えた行政を進めるため、子ども関連施策を一元的に扱う「子ども庁(仮称)」について検討」するとしています。また、高齢者に関しては、「健康寿命の延伸」、「健康サービス産業の育成」、「経済社会の担い手増加の「3方良し」を目指す」として、「民間活力を生かした「予防・健康づくり」の促進」するとしています。子ども庁もありですし、老人を「三方良し」にする視覚は正しいと思います。
次に、教育政策のスローガンは、「明治以来の一斉授業からICT(通信情報技術)を活用した個別最適な学びへと転換し、「誰一人取り残さない」「伸びる子はどんどん伸ばす」教育を実現します。」とし、新しい切り口を打ち出しています。
例えば、「一人一台の情報端末、デジタル教科書・教材、映像ライブラリーなどを活用し、個別最適な学びを確立」するとしていますが、現実は、「いじめ、自殺、不登校などの問題」があり、「教員の質の担保・向上」に課題が山積しています。そのうえで、「道徳教育や高校新教科「公共」、自然体験活動などの充実により、我が国の伝統や文化を引き継ぎ、発展させる当事者意識を育成」するとしています。文科省の改革が必要です。
(農業政策)のスローガンは、「地域に寄り添い、現場を重視した「多様な豊かさを持つ農業・農村」を実現します。」です。
最後の(地方創生)のスローガンは、「新しい資本主義の象徴は地方です。地方の復活に向けた基盤づくりに、積極的に投資を行います。」
「5年間15兆円規模の「防災・減災・国土強靱化投資」を拡充し、災害に強い地域づくりを促進。」をはじめ、「国際競争を勝ち抜く空港・港湾・新幹線・高速道路等の交通・物流インフラの拡充」「豊かな田園都市国家を支える魅力あるまちづくりや道路ネットワークの整備」など、インフラのバラマキが続きそうです。
これ以外に、「東日本大震災からの復興なくして日本の再生なし」として、「被災者に寄り添い、被災者支援、産業・生業の再生、福島の復興・再生に全力」と東北への投資の継続を歌っています。
しかし、「地域を支える商工会・自治会や地域の祭りへの支援」、「観光立国復活に向けた、観光業支援」、「文化立国に向けた、地域の文化・芸術への支援強化」なども書かれています。
これらの政策は9月16日に総裁選に向けて発表されたのですが、1年間、党や政府の要職になく、考えていた「政策」なわけですから、他の候補者から見たら、十分寝られた政策案であったと思います。
この原稿を10月2日に書いていますが、実際に公表されるのは8日ですので、政府の顔ぶれや新たな省庁や補佐官などの任命が終わっていることでしょう。改めて、ここで岸田氏が懸命に考えて発表した政策と、古い麻生、安倍元総理の派閥のメンバーが、本当に、岸田新総理のために、自民党の改革のために、日本のために動き出すのかを見定めなくてはなりません。
すぐにある総選挙に向けて、この国のあるべき姿を一緒に考えなくてはならないと思います。