こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、「令和3年度(2021年度)補正予算を閣議決定」と題して解説いたします。今日は、「「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」の4つの柱」です。
戦後最大の補正予算と言われながら、日本経済新聞の「日経ニュースメール 18:33配信 11/26夕版」では、トップニュースではなく、5番目のニュースです。
この補正予算の内訳と言われる「経済対策」は、11月19日に閣議決定されているのですが、この前後でも、いわゆる経済評論家等がその内訳を整理しているのは、野村総合研究所の木内登英氏くらいでしょうか?ちょっと心配です。市場を含めてあまり評価されていないように見受けられます。
今日は、その「経済対策」の全体像を紹介しておきましょう。正式の名称は、「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」です。
その「第1章 はじめに」には、この「敬愛対策」を「本経済対策を契機として、我が国も先進国の中で遜色のない成長を実現し、本格的なジャンプスタートを切っていく。(下線 小堀)」と胸を張っています。
更に「成長と分配の好循環」については、「…先端技術やイノベーションに関わる投資、さらには、「人」への思い切った投資を行うことにより、生産性を引き上げて行くことが、「成長と分配の好循環」を実現する上で必要不可欠である」と解説している。
また、「第2章 本経済対策のねらい」では、「国民の声に寄り添い、その多様な声を真摯に受け止め、…国民との丁寧な対話を踏まえ、…国民の皆様に安心と希望をお届けする」ために、「令和3年度補正予算を編成する」としています。
この経済対策の予算は、令和3年度補正予算であり、「いわゆる「16ヶ月予算」の考え方により、令和4年度当初予算と一体的に編成」するとしています。
その「4つの柱」を列挙します。
- 新型コロナウイルス感染症の拡大防止
- ウイズコロナ下での社会経済活動の再開と危機管理の徹底
- 未来社会を切り拓く「新しい資本主義」の起動
- 国民の安全・安心の確保
「経済効果」については、1枚の紙でまとめられ、11月19日の閣議決定に提出されています。以下のような内容です。
- 本経済対策の円滑かつ着実な実施により、経済の下支えや景気の下振れリスクへの対応、新型コロナ対応に万全を 期すとともに、設備投資をはじめとする民間需要をしっかりと喚起し、民需主導の自律的な成長軌道に乗せていく。
- 本経済対策による支出が直接的に実質GDPを下支え・押上げする効果を試算すると、5.6%程度(下線 小堀)と見込まれる。
- さらに、本経済対策の効果的な実施により、国民一人一人や経済団体、地方公共団体の前向きな動きが引き出される ことで、成長と分配の好循環に向けたさらなる波及効果が期待される。こうした波及効果の最大化を図るべく、施策の 実行段階において、国民各層との対話や経済団体・地方公共団体等とのこれまで以上の緊密な連携を図っていく。
本当でしょうか?5.6%のGDPの押上効果などの楽観的見通しを見ただけで、岸田総理大臣用の「作文」にしか見えないのは、私だけでないと思います。その「期待される波及効果」などの例を見ても、何でこんなことが経済対策効果の最大化になるのかわかりません。あすから、準にその内容を見ていきます。