こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、「「事業復活支援金」が始まります」と題して解説いたします。今日は、「コロナ禍に対応する支援施策の全体像」です。
昨年は「持続化給付金」でしたが、その後に、「事業再構築補助金」が出て、今までの事業を転換して、新しい事業を行うように進められました。しかし、今度は、「事業復活」ですので、従来の事業を続け、「復活」させるということでしょうか?
総理大臣が変わると、180度違う支援、支給金となったように見受けられます。確かに、大きな企業であっても、本業の事業転換などは簡単にできるものでではありません。ましてや資金も人材もない中小企業・小規模事業者に「事業再構築」を「補助金を出すからやれ!」というのはなかなか難しいのかもしれません。
その「事業復活支援金」の内訳は、上記のとおりです。見やすくするために2分割して掲示しました。
ところで、今回の令和3年度補正予算で、中小企業対策として認められたのは、以下のとおりです。
- 事業復活支援金 2兆8,032億円
- 日本政策金融公庫を通じた資金繰り支援 1,403億円
- 中小企業向け事業再編・再生支援事業 757.4億円
- 中小企業等事業再構築促進事業 6,123億円
- 中小企業生産性革命推進事業 2,001億円
- デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業 12.4億円
- 事業環境変化対応型支援事業 130.4億円
- 取引適正化等推進事業 8.0億円
- なりわい再建資金利子補給事業 0.3億円
- 地方公共団体による地域企業再建支援事業 22.2億円
- がんばろう!商店街事業(旧GoTo商店街事業) 30.0億円
- その他災害復興
- 中小企業等グループ補助金(令和元年台風第19号等) 7.6億円
- なりわい再建支援事業(令和2年7月豪雨) 46.2億円
- 中小企業等グループ補助金(令和3年福島県沖地震) 51.3億円
この予算額を見てどのように感じますか?
「事業復活支援金」の予算額が膨大であることがわかると思います。ちなみに令和四年度政府予算の中小企業対策費は、1,713億円に過ぎません。
2兆8,000億円余を中小企業と小規模事業者に、「バラまく」といった施策です。
また、この施策に沢山の幽霊業者が「ピンはね」をするためにアリのように集まってきたり、わけのわからないアルバイトの方が「審査」したりするのだと思うと、空恐ろしくなります。本当にこの2年間学習していないのは、政治家と官僚なのではないでしょうか。