こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、5月25日に公表された「首都直下地震の被害想定」の見直しを取り上げます。東京都の公表資料を中心に説明します。今日は、「対象とした首都直下地震」です。
今日からは、「首都直下地震が発生すると」の想定で、時間的な経過ごとに、その取り巻く様相を簡単に説明していきます。今日は「発災直後から1日後」です。
東北の大震災の際でも、大きな衝撃でしたが、「首都直下地震」が発生するとどのようンあ状況になるのでしょうか?
まず、発災直後は、インフラ、ライフラインは、寸断され広います。範囲で停電が発生し、上水道は断水し、集合住宅などではトイレが使えません。ガスは自動的に遮断され、供給が停止されます。
通信は、各社の基地局の電源不足や災害の影響で、極端につながりにくくなります。一斉の安否確認が行われるなどするため、利用困難が続きます。
鉄道もJRだけでなく、私鉄各線や地下鉄が運航停止し、橋梁に支障があった場合は、運航停止が長引きます。道路も、高架区間に落下等の障害が発生すると、高速道路や主要幹線の交通がマヒし、緊急車両のための交通規制で、大渋滞が発生することになります。
2011年3月11日を思い出してしまいます。私事ですが、その際に痛めた腰痛が持病となり、コルセットを頼りにする生活が続いています。
次に災害出動が始まります。揺れによる災害は、建物を倒壊させたり、火災を発生させたりしているかもしれません。同時に、場所によっては、土砂災害が発生したり、液状化が起こったりしていることでしょう。大正の関東大震災では、震災による火災の延焼や消火の対応不足が指摘されています。
緊急車両が有効な対応ができるよう、道路の優先的な走行を維持するとともに、人命を救うためを最優先に国民の一人一人が協力することが求められます。今回の想定では、冬の夕方の発生で、風速8mと強風が問題です。すぐに夜になるのに、照明灯は無く、信号も止まり、火災があちらこちらで発生し、赤い火の粉が夜空を舞っているのかもしれません。
その時、あなたと家族は?従業員やお客様は、どんな状況に置かれているのでしょうか?まだ、会社にいたり、外出先であったりするのかもしれません。子供たちは、下校した後でしょうか?
自宅にいるとしても、家具が移動したり、転倒したりしてはいませんか?そこで、けがをしたりしていませんか?マンション等では、エレベーターに閉じ込められたりしていないでしょうか?電気やガスは止まり、トイレも使えません。非常電源がない限り、早晩、PCやスマホなどのバッテリーは切れてしまいます。
また、会社から慌てて帰宅しようとすると、道路には帰宅困難者があふれています。そんな中で、余震が発生して、路上に落下物があったりするとパニックになるのかもしれません。コンビニには、トイレを借りる人と、食糧を手に入れようとする人でごった返しているかもしれません。
事前に、自分の帰宅ルートにどんな避難所があるのか、災害に協力する店舗や会社が存在するのかを調べていない限り、冬の夜、風速8mで、気温によっては、健康を害して倒れる方が続出するのかもしれません。避難所も、すべてが訓練を重ねているわけではありません。食料や水、毛布や寒さ除けのシートなどがすぐに提供されるわけではありません。
1日目の夜、余震と寒さと、情報不足に震える夜、雨が降ってこないことを祈るばかりです。