こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
ロシアのウクライナ侵攻から約3カ月が過ぎようとしています。こんなに長くこの戦争が続くとは誰も思っていなかったのでしょうか。いまやロシアのウクライナ侵攻によって世界の食糧危機が懸念されています。
今日は、国連の食糧計画(WFP)の「食糧危機に関するグローバルレポート(第6版)」から、「食糧危機の原因」を取り上げます。そこでは、この10年以内に大きく飢餓が進展していることは、すべて「人間」が作り出していることであり、猛省してしまいます。そして、ウクライナ侵攻の長期化による、さらなる悪化が危惧されています。
「2021年の深刻な食糧不安の原動力」として最初に取り上げられる食糧危機の原因は、「紛争/不安が依然として主要な推進要因」とし、2021年には、「24の国/地域で、約1億3900万人が急性的な食料不安(IPC / CHフェーズ3以上)または同等の危機に直面していました。」と報告しています。(参考のためIPCの基準を示します)
これは、2020年から始まった著しい増加で、「エチオピア、南スーダン、イエメンの大災害(IPCフェーズ5)に人口を抱える4か国のうち3か国の主要な増加原因です」
また、二番目の原因は、「経済的ショック」です。これが原因で、21か国「3,020万人が危機以下(IPC / CHフェーズ3以上)または同等の状況」であったと報告しています。
世界の食料価格は、「特にCOVID-19のパンデミックからの不均一な世界経済の回復と広範なサプライチェーンの混乱の結果として、2021年に新たな高値に上昇」したとし、「多くの低所得国における国内食料価格のインフレ」や「特に通貨が弱く、…食料輸入への依存度が高い」国では、「最も貧しい世帯」に厳しい状況を生み出しているようです。
さらに、第三の原因として「異常気象」が挙げられています。「異常気象は、アフリカ8か国の深刻な食糧不安の主な原因であり、危機以下(IPC / CHフェーズ3以上)または同等の2,350万人が、マダガスカル南部を含み、14,000人近くが大災害(IPC)にありました。フェーズ5)干ばつの影響による」ものだとしています。
気象関連の災害が深刻な食料不安に与える影響は、「2020年…以来、深刻化しています。干ばつ、降雨量の不足、洪水、サイクロンの形での気象ショックは、東アフリカ、中央アフリカ、南部アフリカ、およびユーラシアの主要な危機において特に有害でした。」と分析しています。
ロシアが食糧を「戦争の道具」として使うことになり、制裁による輸出先を失うとともに、ウクライナの穀物の生産や収穫、流通(輸出)を妨害し続けるならば、世界の食料のバランスは大きく崩れてしまいます。購買力と備蓄を進める中国と、制裁による穀物輸出をしたいロシアが、結果的に世界の食料安全保障の主導権をとることになるのかもしれません。