こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
ロシアのウクライナ侵攻から約3カ月が過ぎようとしています。こんなに長くこの戦争が続くとは誰も思っていなかったのでしょうか。いまやロシアのウクライナ侵攻によって世界の食糧危機が懸念されています。
今日は、農林水産省のHPにある「海外農業情報2021」を参考に、ロシアとウクライナと日本を比べて、この二つの国が混乱することで、世界が受ける影響を確認します。3月に工業生産品のことは調べましたが、農産物については、その影響や重要性について十分に理解はしていなかった気がします。
まず、ロシアです。
このデータを見て、私はそのスケールの大きさに驚きました。ロシアの人口は1億44百万人に過ぎない国なのです。
また、日本との農水産物の輸出入の上位5品目は、以下の通りです。「かに、さけ・ます、たらこ、うに」です。お寿司屋さんのネタがなくなりそうです。そして、お正月の定番商品も寂しくなりそうです。
次にウクライナです。なんと国土の68%が農用地です。日本の面積の倍もないのに、農用地は10倍近い広さです。
主要な農産物は以下の通りです。まさに農業大国です。
日本との貿易は、以下の通りです。今までの関係からみると、農産物では、とても遠い国だったのかもしれません。でも、タバコはキャメルブランドの日本向けを生産しているようです。
なお、参考までですが、JTはロシアでも5工場でタバコを生産しており、ロシアのシェアは37%とトップシェアを持ち、JTの利益を支えていたようです。(讀賣新聞オンライン2022.02.25)
これらの数字を合わせて、世界との取引を考えると、とても大きな影響が出そうです。当然、制裁の関係があって、食料を得たい国々はロシアの制裁に後ろ向きなるのかもしれません。これは、農産品だけでなく、その肥料や飼料を加味するとさらに問題は大きく、世界中の農業生産に影響を及ぼしそうです。
世界中が作付面積を増やし、自国の食料安全保障の考え方を改め、すぐにでもその姿勢を変更しようとしています。果たして日本の農林水産省や色々な既得権を持つJAや商社、政治家が素早くその利益を廃棄して、次の決断ができるか問われています。