こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
コロナの新規感染者数が、全国各地では前週を上回るようになってきました。世界では、オミクロン株 BA.4 BA.5が動き出しているようです。報道では、今までのオミクロン株より感染力が強く、感染による入院率が高く、すでにコロナに感染した方にも再び感染するという少々面倒な変異株のようです。
今週は、先週の「エネルギー価格高騰の行方」を受けて、2022.05.19に開催された第30回産業構造審議会総会において議論された「経済秩序の激動期における経済産業政策の方向性」についてお伝えします。
今日は、「経済秩序の激動期における経済産業政策の方向性」の全体を紹介し、この大変な国際状況の中で、政府や経済界がどのような方向性を模索しているのかを理解したいと思います。
この産業構造審議会の座長は、十倉雅和氏(日本経済団体連合会 会長・住友化学株式会社 代表取締役会長)です。
現状認識として、「これまでの経済秩序が大きく変わる激動期を迎えている」としたうえで、以下の3点の課題を上げています。
① ロシアによるウクライナ侵略が国際経済秩序の再編を迫っており、我が国がルールテイカーとなるかルールメイカーとなるかの岐路に立っている。
② コロナ禍による供給制約に一層拍車がかかり、あらゆる物資・資源の供給途絶リスクをいかにコントロールし、経済の強靱性を高めるかが問われている。
③ 地理的制約や資源制約に縛られず、サイバー空間における新たな成長フロンティアとなり得るWeb 3.0に注目が集まっている。
すなわち、「ウクライナ情勢の緊迫化は、国際政治経済に東西冷戦以来の地殻変動をもたらすとの見解」もあるとしたうえで、「日本の産業構造に与える影響」と論議したのが、今回の第30回総会です。
- 国際社会における経済政策
- 国際経済の分断の実態をどのように捉えるべきか
- ビジネスの実態を踏まえながら対外関係をどのように構築していくべきか
- 対外経済政策の課題をどのように認識すべきか
- 国際経済秩序の再編においてどのように取り組むべきか
- 資源循環政策
- これまでの資源循環政策の取組の課題はどこにあるのか。
- 今後、資源循環政策に、どのような方向性で取り組むべきか。
- Web 3.0
- この新たな動きは、今後の日本経済にどのようなチャンス・リスクをもたらすのか。
- この新たな経済的フロンティアにおける政府の役割はどうあるべきか。
- その他
- 直近の動向に加え、今後「経済産業政策の新機軸」として検討を深めていくべき他の領域はあるか
明日から順に議論の内容を紹介します。
なお、6月28日に「令和4年版 通商白書」が出ていますが、1カ月前の5月19日開催の会議ですので、経済産業省のなかでは、十分に議論をされ、この会議でその方向性を再確認する意図があったのかも知れません。