こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、あまりにオミクロン株の感染が急激で、何度目かのコロナを取り上げています。
今日は、国際的な医学雑誌の「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」(July 21, 2022 Vol. 387 No. 3)に発表された「オミクロンBA.2.12.1、BA.4、およびBA.5サブバリアントに対する抗体および抗ウイルス薬の有効性」についてです。
NHK NEWS WEBで、7月21日の早朝に発表された「東京大学などのグループが培養細胞の実験で調べたところ、現在使われている抗ウイルス薬が高い効果を示したとする結果を発表しました」と報道しています。
「グループは、オミクロン株の「BA.5」の実際のウイルスを培養細胞に感染させ、さまざまな治療薬を投与してウイルスの増殖がどの程度、抑えられるのかを調べ…その結果、国内で承認されている「レムデシビル」、「ラゲブリオ」、それに「パキロビッド」の3種類の抗ウイルス薬の成分については、いずれも「BA.2」に対してよりもウイルスの増殖を抑える効果が高かった」とのコメントを受けて、調べてみました。
「レムデシビル、モルヌピラビル(SARS-CoV-2のRNA依存性RNAポリメラーゼの阻害剤)、ニルマトレルビル(主なプロテアーゼの阻害剤)は、2019年のコロナウイルス病の治療のためにFDAによって承認されました(Covid-19)。すなわち、治療薬として使用しているとのことです。
「3つの化合物に対するBA.2.12.1、BA.4、およびBA.5の感受性(より高い値は感受性の低下を示す)は、祖先株(SARS-CoV-2 / UT-NC002-1T /)の感受性と類似していた。」との前提で培養検査をしたところ、以下のような成果が出たとのことです。
「BA.2.12.1サブバリアントの場合」
IC 50はレムデシビルで0.3倍低く、モルヌピラビルで1.1倍高く、ニルマトレルビルで0.7倍低くなりました。
「BA.4サブバリアントの場合」
IC 50レムデシビルでは0.7倍低く、モルヌピラビルとニルマトレルビルではそれぞれ1.2倍と1.1倍高かった。
「BA.5サブバリアントの場合」
IC 50は、レムデシビル、モルヌピラビル、およびニルマトレルビルでそれぞれ1.2、1.5、および1.6倍高かった(表1および図S4)。(二重下線 小堀)
臨床データがないものの、結論としては、
「全体として、私たちのデータは、3つの小分子抗ウイルス薬レムデシビル、モルヌピラビル、およびニルマトレルビルが、SARS-CoV-2オミクロン変異体の亜系統BA.2.12.1、BA.4、およびBA.5に対して治療的価値がある可能性があることを示唆しています。」とされています。
また、「私たちのデータは、ベブテロビマブがBA.2.12.1、BA.4、およびBA.5に対して有効である」…「しかし、臨床使用では、これらの変異体は、カシリビマブとイムデビマブ、およびチキサゲビマブとシルガビマブとの併用療法の影響を受けにくい可能性があります。さらに、ソトロビマブはBA.2.12.1、BA.4、またはBA.5に対して効果的な治療を提供しない可能性があります。」と課題が多いことも指摘しています。
素人の読みですので、理解が十分ではないですが、「希望」の持てる報告です。今後、臨床での経験を経て、現在の治療薬の組み合わせで、「治療」が可能になれば歓迎です。
そうすると、最後は「後遺症」との戦いなのかもしれません。