こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、オペックプラスになった産油国が原油価格を維持していくために、ロシアが始めた「ウクライナ戦争」を利用しているのではないかと思ったので、少し頭の中を整理してみます。
したがって、今週のテーマは、「ウクライナ戦争はロシアが仕掛けた「石油戦争」?」です。また、本日は、「スタグフレーションになるかもしれない欧米の動揺」です。急激なインフレーション、停滞している経済、エネルギーの枯渇で、ヨーロッパはスタグフレーションの様相です。アメリカも急激な金利アップによりいろいろな問題が発生しつつあります。
昨日は、OPECプラスのサウジアラビアとロシアの件に触れましたが、今日は、反対側の先進国の状況を確認しましょう。
伊藤忠総研の「Economic Monitor Jul 29, 2022 No.2022-038」では、「スタグフレーションに陥りつつある欧州経済」と伝えています。
「欧州では、コロナショックが後退しているものの、記録的な高インフレが続くもとで、ユーロ圏、英国ともに景気の足踏み状態が続いている。」
「また、今後もロシアからのガス供給が大幅減となる中でエネルギー市場の混乱が長引き、インフレ圧力の長期残存や一段の強まりが懸念される。
「ECB(欧州中銀)は 7/21、インフレ率引き下げのために…、 0.50%Pt の利上げに踏み切り、9 月以降も急ピッチな追加利上げを実施することを示唆した。
「以上より、欧州経済は景気後退と物価上昇が同時に進む「ス タグフレーション」に陥りつつあると判断される」と評価しています。
このような中で「ウクライナ戦争」行われているのです。原油が高止まりして、戦費に心配が少ないロシアに、欧州NATOが団結していても、それを支える国民が持たないかもしれません。EUROが全員一致の方針を維持できなくなるかもしれません。
先進国の停滞が、BRICSの発展を呼び起こすのでしょうか?そう簡単にはいかないと思います。今、ロシアの原油を買いまくっているインドにも、アメリカと距離を置くサウジアラビアとも、国交50周年を迎える中国とも、あるいは、サハリンの天然ガス問題があっても、当事者であるロシアとも会話を閉ざしていない日本の出番があるのかもしれません。