こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
米国の景気が良いとの指標が目白押しで、日米の金利差に為替が大きく円安に振れています。また、中国では、成都市がロックダウンになるなど、ゼロコロナ政策の弊害がさらに拡大しています。
今週は、少し現実の経済の動きから離れて「ESG」について紹介します。SDGsほど一般に知られているわけではありませんが、金融機関などでは「ESG投資」といった言葉が動き出しています。これからの時代に「責任あるビジネス」と展開し「企業の社会貢献」を目指していくには「不可欠」なモデルとなるようです。
今日は、「SDGsとESGの違い、取り組む価値」というテーマにしました。水野雅弘氏の『ESGが生み出す選ばれるビジネス』を参照しながら説明します。
SDGsは、国連がイニシアティブをとっている「人類共通の目標」ですから、やらなくてはいけないレベルなのかもしれません。
水野氏は、「裏を返せばSDGsを必要とするほど、地球環境と社会はダメージを受けている…人間の生活を豊かにするための経済活動が、地球と社会をむしばむ結果につながってしまった」と。
また、SDGsウエディングケーキモデルを取り上げて、ベースにあるのは、地球の自然資本であり、その上に社会があって、その社会を土台に経済があるのだと説明しています。すなわち、この地球環境を取り戻し、社会を持続可能な経済活動ができるようにあるためには、「企業が実践する」ことが求められています。
SDGsを実現しようとしたら、企業がどんな取り組みをしているかを示さなくてはならない。あるいは、どのような姿勢で企業活動をしており、そのベクトルやあるべき姿をどのように位置づけているのかを開示する必要があります。これがESGです。
水野氏のいうESGで「求められる長期的な持続可能性」とは以下のように分類されています。環境で言えば、環境にやさしいか、社会で言えば、事業をとおして社会に貢献しているか、ガバナンスで言えば、適切な企業マネジメントをしているかです。
例えば、環境では「二酸化炭素排出量は?」「排水処理は?」「水源の保全は?」「廃棄物の削減は?」「プラスチックは?」「再生可能エネルギーの利用は?」「生物多様性は?」などです。
社会では、「児童労働は?」「強制労働は?」「ダイバーシティは?」「地方創生への貢献は?」「地方活性化への協力は?」「産学協働は?」「ワークライフバランスは?」「ジェンダー平等は?」などです。
ガバナンスでは、「不祥事防止ガイドライン」「情報開示」「法令遵守」「従業員の人権保護」「パートナーの人権保護」などです。
これらの条件を、収益などの指標ではなく、「企業としての姿勢」、「企業の存在や価値」をどのように位置づけて、社会の中で調和を図りながら生きていくのか、そんな経営をESGが求め、そのように消費者も含めて企業価値として求めているのかもしれません。
問われるのはESG経営なのです。