こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
米国の景気が良いとの指標が目白押しで、日米の金利差に為替が大きく円安に振れています。また、中国では、成都市がロックダウンになるなど、ゼロコロナ政策の弊害がさらに拡大しています。
今週は、少し現実の経済の動きから離れて「ESG」について紹介します。SDGsほど一般に知られているわけではありませんが、金融機関などでは「ESG投資」といった言葉が動き出しています。これからの時代に「責任あるビジネス」と展開し「企業の社会貢献」を目指していくには「不可欠」なモデルとなるようです。
水野雅弘氏の『ESGが生み出す選ばれるビジネス』を参照しながら説明します。今日は、「ESG投資が求めるESG経営とは」と題して説明します。
水野氏は、ESGの大きな流れとして、1990年代の地球サミットと京都議定書があり、国際社会が地球温暖化に取り組み始めたこと、イギリスのCDPが生まれるなどしてESGの方向性を企業に求める素地が作られたと指摘します。
また、「責任投資原則」(2006年)は世界を変える「ターニングポイント」のなったと指摘し、企業活動の透明性や信頼性は、情報開示が重要とも説明しています。
原則1:私たちは、投資分析と意思決定のプロセスにESGの課題を組み込みます。
原則2:私たちは、活動的な所有者となり、所有方針と所有習慣にESGの課題を組み込みます
原則3:私たちは、投資対象の主体に対してESGの課題について適切な開示を求めます。
原則4:私たちは、資産運用業界において、本原則が受け入れられ、実行に移されるよう働きかけを行います。
原則5:私たちは、本原則を実行する際の効果を高めるために、協働します。
原則6:私たちは、本原則の実行に関する活動状況や進捗状況に関して報告します。
当時の国連事務総長コフィ・アナンは、「6つの責任投資原則」を実践するよう呼びかけたといいます。しかし、初めから順調に動き出した訳ではないようです。2008年のリーマンショックは、見直しのきっかけになったようでもあると、水野氏は分析しています。
また、野村アセットマネジメントの用語解説では、「ESG投資とは、投資先のESGの取り組みをしっかりと評価して投資対象を選別し、またESG課題への継続的な配慮を促す投資のことです。」「ESG投資は、環境・社会・ガバナンスにおける課題の解決に資する投資ですが、同時に十分な投資のリターンを追求します。この点が、寄付や援助との大きな違いです。」
“SDGsでなくてESGを理解する ESG投資が求めるESG経営とは” の続きを読む