こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
財政規律を忘れた総合経済対策が発表されました。大型補正予算ありきの与党の政策に疑問を感じます。岸田総理は、経済のブレーンを持たないように見えます。また、ミサイルだ、空母だと国防を叫ぶ政治家が空騒ぎしています。まだ、安倍元総理の亡霊が暗躍しているように見えるのは私だけでしょうか?
きょうは、最新の小企業の景気動向を「全国小企業月次調査(2022年9月期実績、10月期見通し)」を参考にご紹介します。
この調査は「月次」ですので、一喜一憂をしてはいけないのでしょうが、この9月の調査結果です。見通しは、10月(翌月)を予想していただいています。その対象は、全国の小企業(20人以下、うち卸・小売業、飲食店は10人以下)です。
まず、「売上DI」ですが、「8月(▲1.2)から3.9ポイント上昇し、2.7」「10月は▲4.9と、9月に比べ 7.6ポイント低下する見通し」です。
「業種別にみると、製造業(▲5.2→▲2.6)、非製造業(0.2→1.1)ともに上昇した。10月は、製造業で▲11.3、 非製造業で▲4.0と、ともに低下する見通しとなっている)」と報告されています。多くは、エネルギー価格の上昇、円安による輸入価格の上昇で、実際に企業経営に影響が出ているとみるべきだと思います。
業種別の売り上げDIは以下のとおりです。最近では、コロナ第7波で3月ごろから少し明るく(網かけがない欄)なってきたのが、一挙に暗転し、9月に入って、円安を起因とする企業物価やエネルギー価格の上昇で、不安がまん延しているように推測します。
次に、「9月の採算DI」です。「8月(▲14.3)からマイナス幅が3.7ポイント縮小し、▲10.6となった。10月は▲12.7と、マイナス幅が拡大する見通しとなっている。」としています。これもまた、政府と日銀の政策のベクトルが一致していない不安定さでしょうか。
また、「設備投資 2022年度上半期(4月~9月)に設備投資を実施した企業割合は、19.4%と2021年度上半期(19.3%)から 0.1ポイント上昇した。2022年度下半期(10月~翌年3月)の設備投資実施予定企業割合は、15.4%と2021年度 下半期(17.3%)から低下している。」と報告しています。
企業の設備投資が控えられる結果、国際的には競争力の低下と共に、国力の低下を招き、新しい挑戦をしない企業の体力を落としていきます。たとえ小企業であっても、その挑戦を是としていく機運が盛り上がっていくことをきたいしています。コロナ後を見据えて、色々な投資を通して、元気になってほしいものです。