認定支援機関 行政書士たいぞう事務所の小堀大藏です。
あなたの事業が成功するために何か役に立つ情報をできるだけわかりやすくお伝えしようと考え、このブログを書いています。
この1週間、将来の生産性向上を期待させるChat-GPTが大きな反響を受けています。この新しい技術について解説する立場にはありませんが、経済界の識者の反応がありますので、いくつかのコラム等をご紹介します。
今週は、5社のコラム等に発表されたChat-GPTに関する識者の評価等をご紹介します。
今日は、『㈱シード「U-Site 2023.04.11」ヤコブ・ニールセン博士の 「ChatGPT は、専門職の生産性を高め、仕事の質を向上さる」を紹介します。
ヤコブ・ニールセン博士は、ディスカウント・ユーザビリティ」や「ニールセンのユーザビリティ10原則」が有名なウエブサイトのユーザビリティ(使いやすさ)研究の第一人者です。
そのヤコブ・ニールセン博士は、「ChatGPTに依存しきって、出力の確認もしないようなら、虚偽に悩まされることになるだろう。しかし、AIで生成されたテキストを人間がチェックし、編集して修正すれば、その結果は費やされた労力に見合うものになるのではないか。」と指摘しています。
MITのShakked NoyとWhitney Zhangが実施した「専門職の従事者にChatGPTを使ってさまざまなビジネス文書を作成する」実験を紹介しています。
1回目の文書は、AIの助けを借りずに作成されたが、2つのグループの成績は同等
2回目で、ChatGPTを利用した専門職が平均17分で成果物を作成したのに対し、AIによるサポートなしで文書を作成した専門職は27分かかった。
ニールセンは、「8時間(480分)勤務の場合」、「…59%の生産性向上」したことになると成果を整理しています。また、「ChatGPTを利用した専門職は、成果物の作成スピードが速くなり、そうした成果物の評価品質も向上していた。」ともしています。
品質は、7段階評価で実施され、「4.5(AIあり)」対「3.8(AIなし)」であったとし、「ChatGPTの支援を受けている作成者のほうがはるかに成績が良かった。」また、「ほとんどの参加者がChatGPTの利用経験がないにもかかわらず、達成されたことを忘れてはならない。」とその強力さを指摘しています。
なぜ、専門職がChatGPTの助けを借りて文書を作成するとパフォーマンスが向上したのだろうか。
1つ目は、ChatGPTを利用することで、スキルの格差が軽減されたように思われる 。
2つ目は、参加者は、ブレインストーミング、下書き、推敲という文書作成プロセスの3つのフェーズに対する時間配分を説明するように求められていたのだが、彼らの回答によると、ChatGPTを使うと時間の使い方が変化していた。
「現在公開されているChatGPTなどの生成AIは、ときに偏りがあったり、誤りのある出力をすることで知られている。しかし、AIと熟練した人間の相乗効果は、その両方を凌駕することができる。」…、「AIと人間の専門職を連携させる方法を熱心に検討すべきだ。」
「問題はAIが熟練した人間に取って代わるかどうかではないのだ。AIは、Doug Engelbartが高度なユーザーインタフェースの目標として描いたような、人間の知性を拡張するためのツールとして機能することができるからである。」と結論付けています。
時代は、インターネットやPC、そしてスマートフォンにChatGPTというアシスタントを得て、大きく変わってくるのかもしれません。しっかりと理解をしていかなくてはなりません。