認定支援機関 行政書士たいぞう事務所の小堀大藏です。
あなたの事業が成功するために何か役に立つ情報をできるだけわかりやすくお伝えしようと考え、このブログを書いています。
今週は、WordPressのプラグインの更新をしているときに管理画面が表示できなくなる「致命的なエラー」となり、投稿することができませんでした。
昨日の夜、サーバーレンタルの「さくらインターネット」の技術者のおかげで復旧ができ、本日(4月27日)にまとめて4件投稿します。
さて、今週は、「はたらく幸せ実感」「はたらく不幸せ実感」という言葉にひかれて、パーソナル研究所の調査報告を読みました。働く人が足りないと言われますが、日本の働く環境が日本の成長を阻害しているような気がしました。
この責任は、昭和の世代である私たちの責任かも知れません。この調査報告をよく理解して、早急に改善の手当てをして、「はたらくことが楽しい」「はたらくことを通して成長する」ことのできる日本を創ることを強く求めます。
今日は、調査の全体像の説明と、「はたらく幸せ実感」「はたらく不幸せ実感」の状況を紹介します。
まず、調査名や調査目的です。
調査名は、パーソル総合研究所 「グローバル就業実態・成長意識調査 -はたらくWell-beingの国際比較」。
調査目的は、「世界18ヵ国・地域の主要都市の人々のはたらくWell-beingの実態やその要因について明らかにすることを通じて、日本のはたらくWell-beingがなぜ低いのかを考察する。」です。
調査対象エリアは、18ヵ国・地域(調査都市)です。
うち、【東アジア】では、日本(東京、大阪、愛知)、中国(北京、上海、広州)、韓国(ソウル)、台湾(台北)、香港、【東南アジア】では、タイ(グレーターバンコク)、フィリピン(メトロマニラ)、インドネシア(グレータージャカルタ)、マレーシア(クアラルンプール)、シンガポール、ベトナム(ハノイ、ホーチミンシティ)、【南アジア】では、インド(デリー、ムンバイ)で行われました。
先進国では、【オセアニア】のオーストラリア(シドニー、メルボルン、キャンベラ)、【北米】では、アメリカ(ニューヨーク、ワシントン、ロサンゼルス)、【ヨーロッパ】では、イギリス(ロンドン)、ドイツ(ベルリン、ミュンヘン、ハンブルグ)、フランス(パリ)、スウェーデン(ストックホルム)が対象となっています。
サンプル数は、各国・地域で約1,000サンプルです。割付は、性・年齢による均等割付、収入による緩やかな割付(ソフトクォータ)としています。対象条件は、20~69歳男女で、就業している人(休職中除く)かつ対象国に3年以上在住している方です。
また、調査実施時期は、2022年 2月10日~3月14日でした。
さて、本題です。この調査の結果、「日本は「はたらく幸せ実感」「はたらく不幸せ実感」ともに低い」ということが分かりました。
世界18ヵ国・地域の主要都市の人々の仕事におけるWell-being(より良い状態)を表す「はたらくWell-being」の実態を把握するため、はたらくことを通じてどれほど「幸福感(はたらく幸せ実感)」と「不幸感(はたらく不幸せ実感)」を主観的に感じているかを確認した。
「はたらくことを通じて幸せを感じている就業者は、日本で49.1%と18ヵ国・地域中最下位。一方、はたらく不幸せ実感は、18.4%(15位)と良好。日本は働くことを通じて幸せを感じている就業者は少ないが、不幸せを感じている就業者も少ないことが分かる。」
「いずれの国・地域においても、はたらく幸せ実感は、個人パフォーマンスやクリエイティビティ、ワーク・エンゲイジメントを高める影響が確認された。とりわけ日本では、はたらく不幸せ実感が高いとワーク・エンゲイジメント、クリエイティビティが低下する傾向が他国・地域よりも大きかった。」(下線 小堀)
また、「いずれの国・地域においても、はたらく幸せ実感は現勤務先での継続就業意向を高め、はたらく不幸せ実感は転職意向を高める傾向が確認された。とりわけ日本では、はたらく不幸せ実感が高いと継続就業意向が低下する傾向が顕著であった。」(下線 小堀)
すなわち、不幸せ実感が高いと、やる気がなく、仕事に力が入らず、かつ転職する傾向が高いとの評価でした。皆さんは、この評価をどのように受け止めますか?