こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
コロナウイルスの対策のために、地域経済に大きな打撃が広まる中で、このような記事を書き続けてよいのか、ためらいながら書いています。
政府や自治体の新たな施策がでてきましたら、タイムリーに情報発信をするつもりです。
今日のテーマは、「ローカルベンチマークで事業の見える化 商流・業務フロー」です。
ローカルベンチマーク(以下「ロカベン」と呼びます)は、金融機関の今までの与信判断に使ってきた金融マニュアルにはない、非定量的な情報を共有することに優れています。
よくある話ですが、何年間もお付き合いをしてきた企業について、金融機関の担当者は、わかっていないことが多いものです。それは、融資は定量の決算や試算表のデータを入力することで、結果を入手できたからです。
また、ご担当の手持ちの管理企業数が多いこと、そして、2年毎に実施されている転勤です。(最近は信用金庫等の異動は少なくなりつつあります)
商流というのは、いわゆる「ビジネスモデル」です。
「お客様」は、どこで、最終の「エンドユーザー」は誰なのか。それを実現するために、どのような「仕入先」から材料を入手し、どのような「協力会社」にお願いして事業をしているのかです。社名や取引金額、内容等を記載します。
さらにそれぞれの「お客様」「エンドユーザー」「仕入先」「協力会社」の、【選定理由】を書く欄があります。実態と問題点や課題なども記載します。これを書くことで、当社の置かれた立場と、関係先のネットワークが見える化されるわけです。
次は、会社の業務フローです。いくつもの業務が並行して行われていることでしょうが、当社の主たる事業と他社との比較結果を記載します。
例えば、ものづくりの会社であれば、商品企画をして、試作品開発をして市場での評価を確認の上、量産化する。通常生産を実施し出荷する。
ものを売る会社であれば、企画開発をして、テスト販売を実施し、市場での評価を確認の上、仕入れ調達をします。必要に応じて製造などの現場も研究して適切な仕入れをし、販売します。販売後の物流までしっかりと行い、アフターサービスの体制もあるのかもしれません。
業種や取扱商品によって色々なパターンも有るのでしょうが、主要な事業を説明してください。特に、実施内容に関する同業他社との比較で、差別化ポイントを明らかにし、「なるほど」と第三者からわかってもらえる内容としたいものです。
明日は、【4つの視点】の前半の①経営者と②事業です。