こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、「ポストコロナ」の具体策として、今すぐ検討いただきたいことをお伝えしています。
今日は「長期ビジョンを創る」です。もちろん、口先だけの社長のビジョンを聞いている余裕はどの金融機関の窓口もありませんから、しっかりと形に、文字にしてください。同時に、明日書きますが、数字の入った改善計画書がなくてはなりません。
「今後のビジョン」を考え、当社は、「本当に今のままのビジネスモデルで生き残れるのか」を調査し、「類似の業態を検討」した結果、社長の言葉で、「当社のビジネスモデルをこの様にする」と宣言してください。
それには、「経営改善計画書」を作成して、既存事業の展開と、新規ビジネスモデルを実施するために「必要な人材と費用はいくら」、「期間はこの程度の準備期間」、「○月中旬からスタートし、約半年で、この程度の実績を上げる」などの予定を整理する必要がります。
そして、融資が必要である裏付けを示した上で、当社の存続と従業員の雇用を守り、地域社会に貢献している当社を支援していただけるようお願いするのです。
同業の動きや異業種の対応策を調べて、自分の会社に参考にできることはないか検討してください。これは、社長の仕事です。専門家に頼って作成した資料はすぐバレます。社長として、ほんとにわかっているなら書けるはず。こういうときこそ、社長が自分で書いてアピールするのです。
「私が書いた文書なので、内容に不足や十分に練り上げられたものになっていないかもしれませんが」と言って、社長が出してきたら、真剣に見てもらえると思います。
必要に応じて、社長が書いたのを、専門家に見てもらうのも一つです。身近な税理士か中小企業診断士などに声をかけていください。
もし、債務超過でリスケ中の企業の場合は、「本気度」を示すために経営者自身の経費削減を検討した上で、「あくまでも本業再建」をするのであれば、「資本性ローン」を申し込んでください。事業拡大のための資金ではありません。
事業ですので、今回のコロナ禍も含めてアップダウンは必然です。したがって、このどん底から業績回復してくストーリーを考えてください。その上で、損益計算書と資金繰り、そして貸借対照表まで書けるかです。どんな貸借対照表にしたいのかから考えてもよいのかもしれません。
社長自身が今までの延長線上で考えている限り、会社の業績改善はありえません。このコロナ禍で、勉強し、挑戦し続けた会社だけが生き残るのです。かつての円滑化法の元で増殖したゾンビ企業は市場から去り、新しい社会にふさわしい会社が生き残るのが経済の原則かもしれません。
その際は、社長さんにも、従業員にも猶予ではなく、一定の手当と保護をしなくては「恐慌」になってしまいます。街中に失業者が溢れ出すことの無いよう祈ってやみません。