こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
それでは今日の話題です。
「まず、最初の2年を乗り越えろ!」です。
何故、最初に2年なのでしょうか?
創業したばかりの経営者には、創業2年の間に「融資」を受ける際には、決算書を提示しなくても借り入れができます。
しかし、2年を超えると、2年間の決算書の提示が必須です。つまり、2年を過ぎてお金がなくなってから融資の申込みをしたら、殆どの場合、「もう少し様子を見ましょう」と言われて、七転八倒することが多いものです。「2年目の崖」と表現された専門家もいらっしゃいます。
開業間もない時期、あるいは開業前、いわゆるハネムーン期間に融資を申し込んだ場合、あなたの書いた事業計画書がきっちりしていて、かつあなたという経営者を金融機関の方々が評価していただけるのであれば、融資をしていただく最大の機会なのです。
どの金融機関であっても、「新規の融資案件は、一番何を重要視するのか?」の質問に対しての答えは「経営者」とお答えになります。経営者は、融資判断をする上で、最重要ポイントです。創業したばかりの評価は、実績のない会社の評価ではありません。情熱を持って事業を始めようとする経営者こそ与信判断基準なのです。
そんな金融機関が経営者に求める資質は、「ひと」「もの」「かね」に対してどのようなスタンスに立って経営しようとしているのかを知りたいのです。
- ひ と
- 社員に対して愛情を持っているか?
会社は一人では出来ません。社員を採用し、愛情を持って育て、会社の一部を任せて行けるような教育を施し、将来の夢を社員とともに共有できている
2.信頼できる相談相手はいるか?
創業の時期は、誰もが駆け出しの初心者経営者。その経営者が勝手な判断や思い込みで間違いを侵さないよう、専門家を含めた経営の相談相手がいるか
- も の
- 経営理念や具体的なビジョンがあるか?
会社を大きくしていくには、得意先だけでなく、社内人材を増やし、仕入先や協力会社を増やす作業が必要です。その際、指し示すベクトルが必要です。
2.事業計画書に対する目的達成意欲は強いか?
自らの口で事業計画書の内容を語り、それをどのように達成していくか、売上、利益、原価、経費など、月次レベルまでの計画をイメージし、説明できるか。
- お金
- 成長意欲があるか?中期的な成長戦略を語れるか
このお金をお借りして、こんな実績を拡大し、このような形で返済し、次にこのような展開をし、こんなワクワクした会社にしたいとの成長戦略を持っているか
2.数字にこだわっているか?
詳細な数字を理解掌握し、利益にこだわって経営しているか、社内計数管理の手法を持っているか
たとえ順調に売上を伸ばしている会社であっても、2年もたつと毎月の買掛金が増えてきて、その支払に追われるようになってきます。レストランのように、現金やカードのようにキャッシュが多い企業でも、目の前にある売上が利益と勘違いして浪費したり、消費税の払いで急に手元資金がなくなったり、自転車操業に陥ることがあります。
しっかりと資金繰り、社内管理をするとともに専門家のアドバイスをしっかり聞いて、資金の管理を行っていないと下手をすると黒字倒産になってしまいます。