こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、「コロナ融資の準備 資金繰り表を作る」です。
今週のコロナ感染の拡大は、まさに指数関数的に拡大しそうな気配を見せています。間違いなくコロナの第2回の融資ラッシュが起こる状況が近づいています。コロナは収束せず、冬の訪れとともに大きなパワーで押し寄せてきています。
来週には、コロナ融資を含めたいろいろな制度の延長が発表されると思われます。24日を期待していますが、最悪、それがない場合は、12月に期限を迎える制度の対応を急ぎ片付けなくてはなりません。
今日は、融資申し込みをした際の準備すべき書類をどのように作るのかをお伝えしています。今日は「これからの資金繰り予定表を作る その2」です。
借金にポジティブな資金繰り、そして書類は保守的な、安全を見た資金繰り表を作成することが肝要です。
まず、損益計算書ですが、少なくとも1年前からの月次の損益実績表を作ってください。資金繰りですので、すぐにこれからの「夢のような営業計画」をもとに損益予想表を作ろうとされる社長がいますが、その姿勢が、資金繰りの悪化を招いたことを自覚してください。
月次ごとの実績がきっちり拾えているだけで銀行から評価していただけます。また、当初の年間損益目標に対し、どのような実績であったのかについても問われます。
これは、会社のセンスを確認するためです。目標VS実績が、90%台が当たり前と考えて計画を建てる会社なのか、7掛け、8掛けでも高い目標を立てて邁進する企業なのかがわかります。銀行側は、前者のタイプがお好きです。
脱線しました。売上高、売上原価、売上利益、販管費(人件費+減価償却+その他経費)、営業利益、営業外損益、経常利益までで結構です。利益まで拾ってください。さらに、売上高は、3年前からの月次売上高を拾ってください。これよって、3年間の売上推移(トレンド)と季節変動や月次レベルでの内容を伝えることができます。
これを見ながら、これからの月次損益予想を作成してください。実績をなぞり、これからの予想を確実に実施可能なミニマムと楽観的なマックスとを考えてください。別に個別の根拠は円単位である必要はありません。部門ごと、営業所ごとなどの塊で、万円単位でくくったものでも結構です。
年間を通しての売掛金の増減は気をつけましょう。売掛金が増加していく傾向だとと資金繰りが詰まってくるからです。ザックリ現金売りが2割、売掛が8割でも結構です。計上した根拠を説明してください。
売上も、買掛も現金の受払をずらしていくわけですが、手形での受払は必ず別に集計して、その動きを( )で記入するなど、確認できるようにしてください。未だに建設業等では手形決裁が多いのですが、そのサイトの長さがリスクを高めることになるので、将来は、できるだけ元気決裁は誘導したほうが良いでしょう。