こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、「「成長戦略会議」とデービット・アトキンソン 『日本企業の勝算』を読む」です。今日は、「その8 中小企業政策は、失敗している」です。
デービット・アトキンソンは、日本でいう衆議院に当たるイギリスの議会下院の委員会が発表した報告書を引用している。よく読んでみると、これは、まさにデービッド・アトキンソンの主張そのものに近い報告書(2018年12月5日)です。
その目次は以下のようなものです。
概要
1.はじめに-中小企業と生産性
2.中小企業と生産性
3.サポートとアドバイスへのSMEアクセス
4.リーダーシップ、管理、デジタルスキル
5.スケールアップ
6.支払い遅延、留保および政府調達
7.結論
結論と推奨事項
ここで、イギリスの下院の報告書は、中小企業(企業の90%)の生産性が低いことを取り上げ、中小企業の生産性を上げる必要性について論じています。また、政府としてサポートやアドバイスが必要であり、それは、経営管理すなわち、経営者のリーダーシップや経営管理能力アップ、デジタルスキルの必要性を説いています。
同時に、「英国はスケールアップにおいて多くのOECDの競争相手に遅れをとっている」ことを指摘し、「政府がスケールアップを優先し、産業戦略の多くの側面がスケールアップをサポートし、地元のビジネスネットワークや管理トレーニングへの資金提供もサポートすることを歓迎」するとしています。
政府をあげて、スケールアップに取組むとしているのです。この報告書のベースとなった生産性のデータは、以下のとおりです。日本が唯一イギリスを下回る先進国です。
また、一人あたりの生産性は、以下のグラフで、これも、しっかりと理解する必要があります。日本こそが、イギリスの施策を参考にこの苦境を脱しなくてはなりません。間違った、中小企業の救済策から脱して、中小企業の成長と育成を施策の中心に据える必要があるのです。
あなたは、このグラフを見て、「日本とはこんなにレベルの低い国なのか !」と思いませんか?どこかおかしいのでは?そう思いませんか?