こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、「コロナ融資の据置期間が終わります」今日は、「リスケをお願いする その1 今日までの事業継続の努力を説明する」です。
金融機関の若手の方用の雑誌である『近代セールス』(2021.05.01)の特集記事「据置期間終了が迫る! コロナ融資の条件変更対応 応諾時の確認事項と新制度の活用法」を参考にして解説しています。
ところで、1年間、このコロナに翻弄されてきましたが、社長は、なにか具体的な改善や挑戦をしましたか?金融機関の方々が得意とするのは、「コスト削減、経費の圧縮」のヒアリングです。
「社長の役員報酬は減らしましたか?」「保険料や家賃の削減はしましたか?」「仕入原価は削減できていますか?」「他にコストを切り詰めるための努力は?」とあまり元気になれない質問をするものです。(顧問税理士も同様)
これは、すぐにでも数字的な成果の上がる常套手段です。「その結果、どのようになっていますか?」と成果の確認をしてきます。したがって、まず、このような質問に耐えられるように準備するとともに、得意先の状況や仕入取引先の状況、受注計画や今後の見通しなどを整理してみてください。
最初のヒアリングポイントは、「事業を継続して行けるか」です。これまでの改善のための取り組みが、売上等に反映してきているかが問われます。
現在の事業の中で、得意先や協力取引先との関係を聞かれることでしょう。
例えば、得意先については、「従来のお得意先の状況はいかがですか?」当然、コロナでお客様の取引が悪く、その影響を受けて、売上が下がっていることでしょうから、従来のお得意様の状況を的確に理解して、次にどのような可能性のあるお得意先開拓をしているかを聞かれます。
「売上が下がっている原因は、得意先の業況でしょうか?」これは、コロナから1年が過ぎ、単に「コロナのせい」「緊急事態宣言のせい」「お得意様の業績が下がったせい」と、業績低迷を外部要因に押し付けているようでは不安です。そこで、このような中で、どんなチャレンジをしているのか、社内の姿勢や社員の熱意などをお伝え下さい。
さらに「業績回復のために、他にどのような取り組みをしてきましたか?」といった質問には、具体的な取り組みの実態を正確にデータで示し、その成果の時期や期待できる数字などを説明し、業績の回復のために熱心に取り組んでいることを伝えてください。
この雑誌の中では、「経営者の話を鵜呑みにするのではなく裏付けを取りたい」として、「受注契約書や事業計画書といった書類を提出してもらおう」とまとめています。ちょっとハードルが高いレベルです。
この厳しい状況の中で、「生き残っていけるのか」が重要です。他社との差別化や、職員の定着や教育訓練への取り組みなど、金融機関の担当者が、「なるほど」と思ってくれるような取り組みをお知らせください。