こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週、自民党総裁選が29日行われ、来月4日には、新たな総理大臣が誕生します。コロナの数字が東京で3桁になったことから、警戒感が急速に下がり、マスコミの報道も、一挙に「経済の正常化」へ、飲み会だ、旅行だ、と年末へ向けてのGo To キャッンペーンへ走り出しています。医療関係者にこそ、優先して休暇とご褒美を差し上げたいものです。
今週は、「内閣府の重点施策から読み解く菅首相のやろうとした政策」を紹介します。たった1年で総理大臣の席を失った「菅総理のやろうとしていた政策」を内閣府の予算から紐解き、次の総理大臣との違いを事前に確認しておきたいと思います。
内閣府の重点施策は、大きくは以下の6項目で構成されています。「経済財政運営と改革の基本方針2021(骨太方針)」等に基づき実施するとされています。
Ⅰ.経済の好循環と経済・財政一体改革の更なる推進
Ⅱ.グリーン社会の実現、デジタル化の加速とイノベーションの推進
Ⅲ.日本全体を元気にする活力ある地方創り
Ⅳ.未来を担う子供の安全・安心の確保や女性の活躍の実現、孤独・孤立対策等
Ⅴ.安全で安心な暮らしの実現と経済社会の基盤確保
Ⅵ.行政の共通基盤の整備
今日は、「グリーン社会の実現、デジタル化の加速とイノベーションの推進」の内容をお伝えします。Ⅰの経済財政政策の推進に関しては、見るべきものがありませんので、飛ばします。
「Ⅱ. グリーン社会の実現、デジタル化の加速とイノベーションの推進」では、華々しく「グリーン」「デジタル」の言葉が目を引きますが、具体的な重点施策の内容には、「科学技術・イノベーション政策等の推進」です。予算は、1,067億66百万円(前期 783億49百万円)
「第6期科学技術・イノベーション基本計画」と「統合イノベーション戦略2021」を推進するとしています。新規の予算では、経済安全保障重要技術育成プログラムの立ち上げに60億円を計上し、重要技術を国として支援する「仕組み」を創るとしています。
また、「世界と伍する研究大学の実現に向けた大学ファンド」(10兆円規模の大学ファンド)を創設した上で、その運用益で長期的・安定的な研究開発の投資を行うとしています。
また、「知的財産戦略の推進」では、20億90百万円(前期 2億16百万円)と10倍増の予算を計上し、本格的に知的財産に関する体制を整備し、「標準活用戦略の策定(4億円)」や「活用推進(15億円)」を配分しています。
さらに、最近中国の動きが盛んに報道されていますが、「宇宙空間の開発・利用の戦略的な推進」として、345億71百万円(193億5百万円)を計上しています。「宇宙開発利用推進」に前期の3倍増の67億60百万円、実用準天頂衛星システムを現在の4機体制から、2023年度には7機体制にするとして、278億11百万円を要求しています。
次に「健康・医療戦略の推進」では、前期2億57百万円であったのが、ムーンショット型の研究開発事業に29億75百万円とワクチン開発は別途「事項要求」として計上されています。
参考までに「ムーンショット」を紹介しておきます。