こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、「岸田総理の所信表明演説」を解説してきました。今日が最終日です。
今日は、「第3の政策 国民を守り抜く 外交。安全保障」です。安倍政権時代に外相として活躍された岸田総理ですので、保守派の安倍さんに翻弄されることなく、岸田外交を期待しています。
「私は、外交、安全保障の要諦は、「信頼」だと確信しています。」として、「世界から得た「信頼」を基礎に、三つの強い「覚悟」をもって毅然(きぜん)とした外交を進めます。」と宣言しています。宏池会の宮沢首相から続く、「ハト派の外交姿勢」が必要だと思っておられることがわかります。
しかし、その政策の内容は、「第1に、自由、民主主義、人権、法の支配といった普遍的価値を守り抜く覚悟です。」として、中国、ロシアを念頭に、政策を構築するようです。
「第2に、我が国の平和と安定を守り抜く覚悟です。」として、「国家安全保障戦略、防衛大綱、中期防衛力整備計画の改定」をした上で、「海上保安能力や更なる効果的措置を含むミサイル防衛能力など防衛力の強化」、「経済安全保障など新しい時代の課題」を日米同盟を基軸に、「私が先頭に立って、インド太平洋地域、そして、世界の平和と繁栄の礎である日米同盟を更なる高みへと引き上げていきます。」と宣言されています。
「第3に、地球規模の課題に向き合い、人類に貢献し、国際社会を主導する覚悟です。」として、「核軍縮・不拡散、気候変動などの課題解決に向け、我が国の存在感を高めていきます。」としています。
まさに、「被爆地広島出身の総理大臣として、私が目指すのは、「核兵器のない世界」です。私が立ち上げた賢人会議も活用し、核兵器国と非核兵器国の橋渡しに努め、唯一の戦争被爆国としての責務を果たします。」といままでの総理大臣では出てこなかった宣言をどのように実現するかが楽しみです。
「これまで世界の偉大なリーダーたちが幾度となく挑戦してきた核廃絶という名の松明(たいまつ)を、私も、この手にしっかりと引き継ぎ、「核兵器のない世界」に向け、全力を尽くします。」岸田さん一流の外交手腕を、この際発揮してほしいものです。
最後に、中国とロシアを念頭に「デジタル時代の信頼性ある自由なデータ流通、「DFFT」を実現するため」の「国際的なルールづくりに」にふれるとともに、両国との関係改善を目指すとしています。
個別の国としては、アメリカ、中国、ロシア、韓国、北朝鮮などを具体的に挙げて対応を説明しています。それぞれの国は、国境を海で隔ていていいるものの、緊密な関係を活かし、互いに相手を認めながら、会話を進める必要があります。同時に、もっと多くの国々と親交を深め、国際社会に貢献する日本の姿を定着させてほしいと思います。
令和3年度が、日本にとって、世界にとって「良い方向」を目指す一歩となるよう期待しています。
現在の習近平体制の長期化に伴って、かつての毛沢東体制の後半のように、制度疲弊や一極集中による混乱が発生するはずです。
この中国とは、「安定的な関係を築いていくことが、両国、そして、地域及び国際社会のために重要です。普遍的価値を共有する国々とも連携しながら、中国に対して主張すべきは主張し、責任ある行動を強く求めると同時に、対話を続け、共通の諸課題について協力していきます。」としています。
かつての中国とは違う強大な力を表に出そうとする隣国との関係が、国内外そして世界に及ぼす影響を考えると、岸田総理の役割の大切さは、ご本人が一番わかっているのだと思います。派閥ではなく、国民を、国内だけでなく世界に貢献する日本のリーダーとして活躍いただきたいのですが、いかがでしょうか?それも、総選挙が終わっていからなのでしょうか。