こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
先週は、「令和4年度予算案の概要」と題して新年度予算を解説しましたが、今週から来週にかけて、207回国会で成立した「令和3年度経済産業省補正予算」のうち「中小企業向け予算」の概要について解説します。今日は、「その全体像」です。
経済産業省の令和3年度予算は、9,170億円です。それに対してこの補正予算額は、5 兆4,290 億円と巨額になっています。特に、中小企業向けの予算も、「事業や生活・暮らしの支援」「地方活性化」での大枠では、以下のような予算配分です。
Ⅰ.感染症の影響により厳しい状況にある方々の事業や生活・暮らしの支援 31,092.1億円
- 事業復活支援金 28,031.7億円
- 日本政策金融公庫を通じた資金繰り支援 1,403.0億円
- 中小企業向け事業再編・再生支援事業 757.4億円
- コロナ下における燃料油価格激変緩和対策事業 800.0億円
- 省エネルギー投資促進支援事業費補助金 100.0億円
Ⅳ.地方を活性化し、世界とつながる「デジタル田園都市国家構想」 8,370.4億円
- 中小企業等事業再構築促進事業 6,123.0億円
- 中小企業生産性革命推進事業 2,000.6億円
- 中堅・中小企業の海外展開等を通じた地域活性化支援事業 11.4億円
- デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業 12.4億円
- 事業環境変化対応型支援事業 130.4億円
- 取引適正化等推進事業 8.0億円
- データセンターの地方拠点整備 71.0億円
- 地域デジタル人材育成・確保推進事業 13.6億円
この内容では、とにかく国民の皆様に今を耐えていただき、「生き残ってください!」という予算です。この2つの項目で、補正予算の72.7%に当たります。
このあと、金額の多い予算の内容について解説いたします。多くの予算が、ピンはね業者によって下請、再下請、再々下請などになっていないことを希望します。また、国民の税金です。制度を悪用して、あるいはくぐり抜けて支援金等を騙し取るような不正はしないよう祈るばかりです。
本当に困っていて、コロナ禍のあと、元気に再生できる会社や個人に一時的に援助する制度です。どうぞ、胸を張って受け取り、頑張って税金を払いましょう。