こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、オペックプラスになった産油国が原油価格を維持していくために、ロシアが始めた「ウクライナ戦争」を利用しているのではないかと思ったので、少し頭の中を整理してみます。
したがって、今週のテーマは、「ウクライナ戦争はロシアが仕掛けた「石油戦争」?」です。また、本日は、「年末までの今後の見通し 一体誰がぼろ儲けをしているのか?」です。たくさんの人々の死は報われるのでしょうか?かつてのイラク戦争を思い出します。
月曜日に紹介した日本エネルギー経済研究所 石油情報センターの橋爪先生は、「ロシアの国力は、その時々の原油(資源)価格の水準に、依存する…ロシアンルーブルの対ドル為替レートは、原油価格に比例するとよく言われるのも、同様であろう」と分析しています。
さらに、「プーチン大統領の支持率も、感覚的には原油価格に比例しているように思われる。原油価格高騰期には、国民への補助金や福祉の大盤振る舞いが可能だからである。」と違う視点からの評価をしています。
その上、「過去、歴史を振り返ると、旧ソビエト連邦、ロシアでは、原油価格が暴落すると国内が混乱に陥り、原油価格が高騰すると対外介入・侵攻する例が多い。」と指摘しています。
かつて、「ロシアが安価なエネルギー資源を東欧諸国に供給し、東欧から工業製品を購入することで成立していたコメコン経済体制も、原油価格暴落で、ロシアから購入するより国際価格の方が安価となったことで、意味をなさなくなり、同時期に崩壊・解体された。」とも。
さらにロシアは、「イラン革命直後の原油価格高騰期1979年にはアフガニスタンに軍事介入し、…イスラム原理主義者のゲリラとの戦闘は長期化、泥沼化した。その後、原油価格の暴落した1989年になって、全面撤退、…ソ連崩壊の大きな要因にもなった。」と指摘しています。
「今回のウクライナ侵攻も長期化予想が大勢であり、…原油価格高騰が続く限り、ロシアの継戦能力も衰えることはない…その意味で、ウクライナ国民は原油価格高騰の犠牲者である。」との評価をしています。
なお、「ジョージア介入・南オセチア侵攻も、2008年8月の原油価格史上最高値直後」…「東部ウクライナ侵攻・クリミヤ半島併合も、2014年3月の原油価格100ドル前後の時期」であったとしている。
ただし、「シリアへの空軍進駐、シリア内戦介入は、2015年9月の原油価格低下期の出来事であった」。それは、「シリア政府軍が反体制派に化学兵器を使用したにもかかわらず、米国が放置した後のタイミングだった」として、アメリカの失策がロシアの侵攻を許しているとしています。
いずれにしても、この原油高で喜んでいるのは、サウジアラビアをはじめとするOPEC、そしてロシアを筆頭にしたOPECプラス、そしてアメリカなのです。
アメリカは、サウジアラビアに増産を求めながら、自国でのシェールオイルの増産に踏み切ったわけではありません。
いつも貧しい国、貧しい庶民が翻弄されているのです。環境を守り、核を廃絶するスローガンが無意味にならないよう、将来に禍根を残さないよう何かしなくてはならないと思うこの頃です。
明日から夏休み、私は、たくさんの宿題がありますので、ゆっくりはできません。今週は、夏休みまで3日間(8月8日、9日、10日)のブログで、8月11日から16日までは休刊とします。第33週は8月17日から再開します。良いお休みを!