こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
米国の景気が良いとの指標が目白押しで、日米の金利差に為替が大きく円安に振れています。また、中国では、成都市がロックダウンになるなど、ゼロコロナ政策の弊害がさらに拡大しています。
今週は、少し現実の経済の動きから離れて「ESG」について紹介します。SDGsほど一般に知られているわけではありませんが、金融機関などでは「ESG投資」といった言葉が動き出しています。これからの時代に「責任あるビジネス」と展開し「企業の社会貢献」を目指していくには「不可欠」なモデルとなるようです。
今日は、「最近はやりの「パーパス経営」もちょっとだけ知っておこう」です。
今日は、水野先生だけではなく、『パーパス経営 30年先の視点から現在を捉える』を著した経営学者の名和高司氏にも登場いただこうと思っています。。(HITACHI Executive Foresight Online 2021.08.17-09.21 6回連載 を参照)
名和高司氏は、「企業は経営理念として、ミッション(Mission)・ビジョン(Vision)・バリュー(Value)を掲げてきました。それが今やパーパス(Purpose)・ドリーム(Dream)・ビリーフ(Belief)にシフトしています。前者は外発的、後者は内発的なものです」
「ミッションは「使命」、神から与えられた指示です。それに対して「パーパス」は、…内から湧き出てくるものです。」すなわち、教条的なものではなく、日本的には「わくわく」「ドキドキ」するような想い、志を指すものだとしています。
「また、ビジョンは「構想」を意味しますが、どうしてもきれいごとになりがちです。企業が掲げるには、…「ドリーム」でなくてはいけません。」とも言っています。欧米のキリスト教的な文化と違う日本においては、熱がある「夢」という、多少明確さは欠けますが、「共有できる想い」なのかもしれません。
「そして「価値観」を意味するバリュー。…社員に浸透しない時点で訴求力が弱い。これに対して「ビリーフ」は信念、つまり社員一人ひとりの中に刻み込まれる強い想いなのです。」と説明しています。
つまり、強制し、理解を徹底する必要がある「価値観」を並べるのではなく、ビリーフ(信条)を企業の根本に据えるべきと説明しています。ビリーフの一例に、アメリカのジョンソン・エンド・ジョンソンの「Our Credo(我が信条)」を取り上げています。
「そこには、同社が負うべき責任の対象がすべての顧客、世界中で働く全社員、社会、株主であることが謳われています。ビリーフを社員一人ひとりが自分事として胸に刻むことの重要性に、先進的な企業は気づいているのです。」と解説しています
こうして、名和先生の話を聞いていると日本的なアレンジをもっとして、行くことが必要に思います。
また、「SDGsは2030年の達成をめざす目標ですが、パーパス経営の先進企業はさらにその先の2050年を見据えた目標を設定しています。各社に共通する要素が「Sustainability(サステナビリティ)」「Digital(デジタル)」「Globals(グローバルズ)」。これらをわたしは「新SDGs」と呼んでいます。」と、「新SDGs」を提唱されています。
サステナビリティ一本やりでなく、もっともっと先の2050年を目標にして、デジタルとグローバルを進めていくことで新たな日本の姿を求めるべきだとしています。
日本には世界を感動させるたくさんの製品やサービスがあります。その一つ一つはアナログであり、手仕事であり、ラインに乗らないものかもしれません。しかし、そこに「志」があり、わくわく、ドキドキがある気がします。