こんにちは、融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
それでは今日の話題です。
「開業資金はどう見積もるの」です。
起業したいなと思ったとき、最初に不安になるのが「お金」の話です。「一体、お金をどれくらい用意する必要があるのだろうか」と。
まず、全体像を抑えておきましょう。業種によっても、会社なのか、個人事業なのかによっても異なります。
今日は、レストランを開店することを前提にどんな項目があるか理解していただければと思います。
大きくは3つあります。①開業時の費用、②暫くの間の運転資金、そして③軌道にのるまでの生活費です。
まず、「開業時の費用」です。
開業するにあたって、最初に必要な費用は、会社設立、法務局への登記費用、司法書士への費用です。最近は、税理士の先生などが、以後の顧問となることを前提に、「会社設立0円」などという宣伝もしていますが、将来コストは発生するのだと思ってください。
次に、レストランですので、店舗用の不動産を借りることとすると、ターゲットエリアの不動産屋さんに声をかけ、物件探しをしていただきます。物件が紹介されたら、下見をして、必要に応じて物件にかかる交通量や賑わいなど調査をします。次は内見ですが、気に入って申込をしたら、すぐに不動産の契約にかかる手付金が必要です。また、正式契約になると保証金や不動産会社への手数料も支出することになります。
晴れて、不動産を入手したら、必要な厨房機器や包丁等の調理道具類、冷凍冷蔵設備、テーブルや椅子などの備品、カーテンなどの調度品などの準備が必要です。レジスターや注文、料理オーダー管理のシステムなどの機器も必要になります。
同時に、食品衛生責任者を設置(資格を取得)して、保健所への許可申請をします。火を取り扱いますので、消防署への届出も必要です。保健所の許可は、書面上だけでなく厨房を始めとした施設の立会検査をしてから許可となります。したがって、事前に内装や厨房の設備業者に発注し、準備をしなくてはなりません。
この設備費用、認可申請手続き費用、また、その代行をしていただく場合は、行政書士等への費用などが発生します。
さらに、開業に向けての準備としては、従業員のバイト募集などの広告費なども必要となります。訓練期間中の人件費もすぐに発生します。
「ああ、忙しい!忙しい!」と思っているうちに開店予定日です。開店のチラシや販促物の準備は?近隣へのご挨拶は?商店街への挨拶にも菓子折り一つでも費用は発生します。
ところで、ここまででもいくら費用が出ていきそうですか?この費用をしっかりと見積もって、必要な費用を計算できることが重要です。店舗の開店は、不動産価格に影響を受けますが、500万円から1000万円の費用を要すると思ってください。まだ、開店前ですが、これだけの費用を支出するのです。
もちろん、「お金」は全部自分の貯めた資金である必要はありません。その事業を「どんなことをしてもやりたい」「この事業で成功したい」と思っているあなたのその情熱を形にして、お金を引き出さなければ、事業は実現できません。
それはしっかりと見積もられた費用計算と、あなたがこれを実現したいという気持ちを表した「自己資金」の実態です。
これ以外の、運転資金、生活費は次回ご説明します。