こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
それでは今日の話題です。
「開業資金はどう見積もるの?」第3回の「軌道に乗るまでの生活費」です。
起業を成功させるための最大の鍵は、資金にどの程度余裕を持っているかにつきます。
どんな事業であろうと、最初からヒットして、次々にお金が回ってくることは夢物語です。多くの場合は、最初はなかなかうまく行かないものです。
売上と原価がトントンになるまでは、3ヶ月から半年、利益が出て、自分の給料を支払っても事業が回り出すまで、半年から1年。場合によってはそれ以上の期間が必要であることもあるものです。
成功するためには、安易な計画ではなく、現実的な可能性についてしっかりと積み上げなくては、誰もあなたの計画が成功するだろうとは思えないものです。
起業し、頑張って、頑張って働いて、売上が上げられるようになったものの、手元資金が枯渇して仕入資金が支払えなかった事例。黒字になり、もう少しで何とかなりそうと思っていたのに、従業員の給与が支払えなかったために離職され、事業継続を断念したなどの話は掃いて捨てるほどあります。
全ては、「ひと」も「もの」も最終的には「お金」をしっかり管理していないと、うまくいかないのです。
お金儲けをするために事業をされるのでしょうから、お金の話をないがしろにしたままでは、事業は出来ません。赤字続きであっても、潤沢な資金があれば事業は継続できますし、次を考える時間や手段を買うことも出来ます。
起業してもすぐに利益を出すことができるとは限らないとすると、マイナスの時期は?
トントンの期間は?そして、自分にきっちりと給与を支払える時期はいつ?
起業した後、無収入から十分な収入を得ることができるようになるまでの生活費を用意しておく必要があります。生活ができるようになるまでの期間、必要生活費を計上する必要があります。場合によって、奥様を始めとしたご家族の皆様の協力の可能性などについても検討ください。
事業が継続できるかどうかは、あなたが元気で力いっぱい事業に邁進できるかどうかです。それを支える家庭や家族が、毎日の生活に怯えていては、仕事に集中できるわけがありません。事業に夢中になっていても、毎日の生活はしなくてはなりません。そのことを忘れないでください。
「事業計画」をしっかりと整理して、開業費用、運転資金、軌道に乗るまでの生活費に分けて積み上げて、そのうち自分がいくらまで自己資金として準備したのかを説明できるようになってください。
全て自分のお金で事業をやるのであれば、どんな形でも、どんな説明でも良いのでしょうが、他人様からお金を借りたり、出資していただいたりするためには、そのお金を必ずお返ししますという計画書が必要です。家族で協力しあって、この事業の成功のために協力しあっていますというストーリーが必要なのです。あなたの情熱と、緻密な計画と、数字に裏付けられた「STORY」が求められているのです。
私達、融資コンサルタントは、まさに、その情熱で空回りしないように、ときに皆さんに水をかけながら現実的な計画書作成をお手伝いし、経営者の想いを形にすることで、一緒に資金調達を実現しようとする仕事をしています。(ちょっと宣伝になりました)