こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
それでは今日の話題です。
「大切なのは、自己資金を積み上げること」です。
開業費、運転資金、軌道に乗るまでの生活費、その全部を事前に用意することは大変なことです。そこで、足りない資金を金融機関からの融資で賄おうというのが一般的です。
確かに、自己資金が多いと金融機関もリスクが低い案件と認識し、審査に優位ですし、その融資金額も大きくなります。しかし、少しでも多く借りたいと「見せ金」(見せかけのお金)を用意して、金融機関を騙そうと考える創業者がいます。
「見せ金」は絶対にダメです。
あなたが反対に融資する側だとしたら、どんな方を信用できるでしょうか?
自分の信じる起業に必要な費用を理解し、そのために誠実にお金を貯める、その目標に向かって地道に自分のお金を貯めて、それを投資しようとする方こそが信用できるのではないでしょうか?
「見せ金」は、簡単に見抜かれます。融資を申し込む際は、6ヶ月分の通帳コピーを金融機関に提出することを求められますし、担当者は必ず、通帳の中身の点検をします。「自己資金はおいくらまで用意しましたか?」「このお金はどうやって貯めたのですか?」「貯めていた通帳を見せてください」と聴いてきます。
変なお金の動きや「見せ金」だった場合、「これは自己資金とは認められません」と査定され、創業融資の実行が難しくなってしまいます。場合によっては、「ブラックリスト」に載ってしまう可能性もあります。少なくとも一定期間、借入れのチャンスはなくなってしまうだけでなく、その金融機関から融資を受けることが不可能になることもあります。
自分の誠意を認めてもらい、金融機関から一番印象よく感じてもらえる自己資金の貯め方は、銀行や信用金庫等で、「積立定期」や「定期積金」のような、毎月、一定の金額を長期間貯めるようにして貯める方法です。このような自己資金であれば、信用力があり、本人の覚悟や意志をアピールできます。
融資を支援するコンサルタントの立場としては言いにくいのですが、自己資金がなくて創業する方法はありません。支援する事も難しいと思っています。「創業したい!と考え始めたら、すぐにでも「定期積金」をすることをおすすめします。
潤沢な自己資金を持っている創業希望者は、あまりいません。不足している資金を調達するために、創業融資の申し込みをしようとします。しかし、普通の方は、「住宅ローン」借りた経験がある方がいるだけで、「事業資金」を借りた経験はないでしょうし、ましてや借りるための知識もないものです。
確実に、不足している資金を調達するために、創業融資を受けるためには、「専門家のサポート」が必要です。
私は、準備が出来ていない方には、お断りをしたり、自己資金の積み上げをこれから始めてくださいとアドバイスしたりすることもあると思っています。
それでも、これを機会に、あなたの夢を実現するために力になりたいと思っています。
「自己資金は多ければ多いほど、審査に有利」ですし、「自己資金が多いと、借入可能額もUP」するものです。自己資金を貯め始めましょう。