こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
それでは今日の話題です。
「日本政策金融公庫から、新規開業の資金融資を受けたい創業者のあなたが、融資申請を否決されないように3 売上が立つ事業とは思えない」です。
これは、創業計画書とそのヒアリングの中で、自分の事業の中身をしっかりと説明できていないことから来ています。
「新しいサービスなのだから、他と比較できない」
「私のサービスと雰囲気でお客様を魅了してリピーターを確保できる」
などと言われても、公庫のご担当者は、そんあ抽象的な内容で、稟議書は書けません。
「私の事業はこんな仕事です。こんな風なお店づくりをして、こんなお客を集めます。賛同して応援してくださる方もたくさんいます」と説明しなくてはなりません。
「承知しました。その内容がわかることをデータでお示しください」と言われたら、どうしますか?
少なくともこの事業の内容をスタート時から軌道に乗るまでの数ヶ月、そして1年後には、次の展開を考えていること。
お客様が飽きることがなく、お客様がお客様を連れてくるような仕組みができて、自分も開業の厳しい山を超えられることをお話できますか?
説明する義務はこちらにあります。
「こんなお店がないからオモシロイと思って企画しました」
「兄弟や友達が「いいね!」と言ってくれたので大丈夫です」
「お金は、クラウドファンディングでも集めます。きっと集まります」
「どうして分かってもらえないんだろう。私のアイディアはすごいんです」
「たくさんお金が借りられたら、すぐにでも成功できます」
こんな調子の説明をしても、さっぱりわかりません。疑問が一杯出てきます。
公庫の職員は、あなたの「新企画」にお金を出すのではありません。
あなたの事業が、既存の市場中で、どのような分類のどんな業態で、その事業を市場中でどう位置づけ、その勝算をどのように検討したのかを確認します。(公庫には業態や規模にまで分類したデータが蓄積されています)
どのような魅力的なセールスポイントを持ち、どのような緻密な計画を立て、準備を十分してきているかを、そして、創業者の人格と熱意を見て、本当にこの事業にお金を貸して間違いがないか否かを見ています。
したがって事業計画の基本である販売、仕入、資金、売上予測、収支、返済をきっちり説明できるかが、稟議書作成するかの分かれ目です。ご担当者も融資を実行できるかの判断を上司に稟議書を作成し、説明しなくてはならないのですから。
あなたの説明が十分でなく理解できていないと、上司に「この事業は本当に売上が立つと思う?」と質問され、ご担当は「私も難しいと思います」と応えて終わりになります。
融資を否決される前に、練り上げた企画や事業計画書を持ち込み相談してみてください。勿論、公庫の相談窓口でも、専門家の方や、自治体の創業支援の窓口でもいいのです。
「売上が立つと思えない」事業には貸付はできません。お金が簡単に借りられるわけではないのです。
もし、間違ってお金を手に入れられたとしても、融資があれば事業ができるのではありません。成功するために、脳に汗をかいてください。まず、事業計画書を作り、「売上も利益も残せるすばらしい事業」だと、公庫や金融機関の方が納得できる内容まで高めてください。