こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
それでは今日の話題です。
「日本政策金融公庫から融資を受ける 2年目の資金の崖を乗り越えろ!2」です。
創業2、3年目の時期に、”資金調達の崖”が現れます。 (“資金調達の崖”とは、一番、資金調達がしにくい時期のことを言います)
前回は、地元金融機関、創業支援に積極的な会社に口座を作って、次のために準備をすることをお勧めしました。しかし、それだけでは、支援を受けられるとは限りません。
大切なのは、毎月の公庫に対する返済をしっかりすることで「返済実績」をつけることです。その「返済実績」を持つ会社であることにまず気づいてもらうことです。担当営業マンを通して、事前に貸付担当役席とのパイプを作っておくことが必要です。
突然、融資の依頼をして貸してくれるほど甘くはありません。一度、貸付担当役席か支店長、副支店長クラスの方に、営業を通してアポを取ってご挨拶に行きましょう。「1年後から1年半後、次の投資を企画しています」と言ってみましょう。
『事業計画書』を提出するとともに、月次決算が終了した段階で、2~3ヶ月に一度説明に上がりたい。これらの計画や実績をご確認いただき、1年後の資金調達の際には、是非ご検討いただきたいと話をして帰ってきてください。
当然、「宣言」したのですから、『事業計画書』と毎月の月次決算や試算表の取りまとめとものを、翌月には提出してください。『事業計画書』をきっちり作っている小規模事業者は決して多くはありません。ましてや、月次決算を説明できる経営者も少ないものです。
一人で取り組むのにはハードルが高いのかもしれません。この種の経営や管理会計のことを相談出来るコンサルタント・士業と顧問契約することをお勧めします。(税理士などで顧問契約をされているでしょうが、そこまで踏み込んだ内容ではないと思います)
次に、毎月、コンサルタント・士業の方とミーティングを行ってください。当初は、しっかりと月次決算をしてください。同時に、会計ソフトから出てくるBSやPLの数字を、自分で手書きして、一つ一つの勘定科目を確認してください。
税務会計ではなく、管理会計上の問題点を自分で理解し、課題を見つけ出すためには、数ヶ月の手書きのBS、PLの書き写しが最適です。自ら説明するのですから、「この数字はなにか」を金融機関にご説明できるようなってください。「準備するために時間」をとって準備してください。
金融機関への説明は、毎月15分で結構です、金融機関に業況報告を行うことを励行してください。これをまず3ヶ月、半期の決算、そして本決算が入るかもしれません。
この作業は、コンサルタント等を同行するのは構いませんが、必ず、社長であるあなたが、金融機関に説明をする事が大切です。これをクリアすると、「会計や経営が分かっている経営者」として評価されるようになります。
半年、1年がすぎると、「最初にお話があった『投資』の計画はいかがしましたか?」と向こうから融資の話を持ち込んでくるようになるでしょう。もう、あなたの会社は、次のステージに入ったのです。