こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、「信用金庫から融資を受けるための準備の準備」として、何を考え行動すべきかをお伝えします。
今日のテーマは、「あなたの取引信用金庫は大丈夫?」です。
みなさんもなんとなくお分かりと思いますが、金融機関は、低金利の中で大変苦労をしています。低金利だけではありません。金融の電子化が進み、国際化が進み、地方銀行や信用金庫等は大変な状態なのです。
金融庁の方針も長く続いた「金融マニュアル」が否定され、金融円滑化法も、その存在がなくなりました。金融庁が決めたシステムとそれらの影響を受けて育った金融機関の職員は、多くの場面で立ち往生しています。あのメガバンクのケタ違いの人員整理の報道を見ていても明らかです。
そこで、今日のテーマです。「あなたの信用金庫は大丈夫?」です。今まで、沢山のメガバンクが消えてなくなりましたが、あなたは実害はないだろうと思っていたかもしれません。それは、単にお金を預けている立場だったからにすぎません。お金を借りている立場で考えると大変心配な出来事です。
これから金融機関の数はさらに確実に減っていくと思われます。あなたはどのように備えていますか?あなたが付合っている金融機関が「ひとつだけ」もしくは「懇意につきあっている金融機関はない」という方の場合、直ちに、融資してくれる金融機関を開拓することをお勧めします。
「ひとつだけ」の金融機関としかつき合っていない場合、もし、融資を申し込んで断られてしまうと、借り入れという資金調達の手段がなくなってしまいます。
3つ以上の金融機関と付合うことをお勧めします。「2つしかつきあっていない」場合は、 いざというとき、困ったことになるかもしれませんから、もう一つぐらい、取引金融機関を増やしましょう。
私の知り合いの元金融機関の職員は、自分の会社一社だけの付き合いの会社が、倒産した事例を沢山見てきたといいます。あなたの律儀さが評価されるわけではないのです。
金融機関にとっても、全くお付き合いのない経営者がいきなり飛び込んできて、「今すぐお金を貸して」なんか言われても、貸せません。その会社のことや社長さんのことを知らずに融資を実行することはありません。
もちろん、決算書や事業計画書を提出しても、それを信用できるかを判断できないからです。いつもの信用金庫がなくなったらどうしますか?
それが信用金庫の社内の人事異動であっても、同様なことが起こる可能性があります。また、信用金庫の不祥事等で引締めが発生したり、懇意にしていた支店長が転勤になった途端、融資を受けられなくなった事例もあります。
貸してくれる金融機関を見つけるためには、どれだけ急いでも半年以上はかかります。明日から半年かけて、もう一つの信用金庫を開拓しましょう!