こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今日のテーマは、「補助金・助成金の色々 令和2年度の国の補助金」です。
昨日、国の令和2年度の中小企業政策について触れました。省庁は、その政策に沿って、自治体に色々な補助金や助成金を交付するなどして制度や事業の展開をしています。補助金や助成金は、政策を推進し、国民の理解を得やすくするための仕組みなのです。
一昨日は、現在審議中の概算予算の内訳に触れました。それに沿って、具体的にどんな施策が組まれ、具体的に予算の使うのかのポイントは以下のとおりです。
1.「事業承継・再編・創業 等による新陳代謝の促進」(232億円 前年度当初 129億円)
①親族以外の第三者による事業承継の促進【創設】
②創業後間もない中小企業の更なる成長の促進【拡充】(エンジェル税制)
③事業承継・世代交代集中支援事業【50億円(新規)】
④中小企業信用補完制度関連補助・出資事業【82億円(59億円)】
2.「生産性向上・デジタル化・働き方改革」(424億円 前年度当初369億円)
①ものづくり・商業・サービス高度連携促進事業 【70億円(50億円)】
②地方公共団体による小規模事業者支援推進事業 【20億円(10億円)】
③共創型サービスIT連携支援事業【20億円(新規)】
④AI人材連携による中小企業課題解決促進事業【15億円(新規)】
3.「地域の稼ぐ力の強化・インバウンドの拡大」に重点的に取り組む。(297億円 前年度当初 286億円)
①地域未来投資促進事業【158億円(159億円)】
②JAPANブランド育成支援等事業【21億円(新規)】
③地域・企業共生型ビジネス導入・創業促進事業【10億円(新規)】
4.災害からの復旧・復興、強靱化
①中小企業等強靱化対策【独立行政法人中小企業基盤整備機構運営費交付金の内数】防災・減災対策の指導が可能な人材を育成する。
5.経営の下支え、事業環境の整備
結構色々な対策が練られています。
それぞれの既存項目の予算は、大幅に上積みされています。また、同時に、【創設】【新規】の予算もあって、令和2年度予算は、中小企業対策に力が入っています。
特に事業承継に関しては、「世代交代集中支援」と称して、新規の事業に関わらず、はじめから50億円の予算を計上しています。事業承継にかかる個人保証に関しても大きな予算を充て、中小企業の経営者の世代交代が動き出すよう後押ししています。
「ものづくり・商業・サービス」では、70億円(前年度50億円)と大幅アップ、地方公共団体による「小規模事業者支援」は、20億円と前年度の倍額となっています。
さらに、IT、AIといった新しい技術を活用する認定支援業者を登録させ、中小企業を後押ししていく体制を整えていくようです。たくさんの新規の予算が要求されています。
消費税アップや、米中の貿易摩擦から、本格的に日本の製造業にも影響が出てきていることと、昨年に引き続き大きな水災害が発生しており、大型のインフラ整備など、財政再建が霞んでしまうような大型補正が閣議決定されています。
この国の税収をどのように手当し、次の時代につないでいくのか心配でなりません。色々な補助金や助成金を使って、この国とあなたの地域の未来に貢献してください。失敗しないでください。そのお金は「血税」なのですから。私も応援します。