こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週のテーマは、「金融機関が「融資」したくなる会社とは」です。
先週は、「資金調達」ができる会社とはどんな会社かを考えてきました。今週は、さらに踏み込んで、金融機関側が積極的にお取引を継続しよう、資金需要があったらしっかりフォローしようと考えている中小企業とはどんな会社かについて解説します。
「金融機関側」や「担当者側」の営業姿勢からの視点からのアプローチです。ただし、すべての金融機関が、あるいは担当者がこうだと決めつけるわけではありませんが、営業をして利益を得るための視点ですので、どんなご商売でも似たりよったりかもしれません。
今週の内容は、今日触れる「貸したいときに借りてくれて」、急ぎの審査に対応するために、すぐに「必要な書類を整え、提出していただける」のが一番です。もちろん、企業が属している市場環境やその中で活躍している「企業概況をスッキリと説明していただける」と、上司に説得力ある報告ができることになります。
もちろん、社内の管理会計ができており、年間の経営計画書だけでなく、月次の予算書や実績の整理が出ていると安心です。月次の試算表だけでなく、管理会計側の月次データを示されたら、ほぼ安心して審査に望めます。
先週は、「社長」にフォーカスしてお話を進めましたが、社長の金融機関対する姿勢が 金融機関との関係を作ります。社長が「資金繰りの重要性」とビジネスパートナーとしての「金融機関の重要性」を理解していることが重要です。できれば、半期に一度の決算期には、必ず支店の支店長または融資担当役席を訪問して、社長から直接、社長の言葉で、決算の成果と今後の見通しを報告していると万全です。
さて、今日は、「金融機関が「融資」したくなる会社とは 貸したいときに借りてくれる会社」です。
金融機関の決算は、多くの企業と同様に3月決算が多いようです。したがって、半期の9月に向けての7月、期末へ向けての12月。そして決算の3月後、スタートダッシュをしたい第1四半期です。支店長のそんな思いに、融資の審査を通せる案件上げることが、担当者が一番欲しい実績なのです。
特に、金融機関は常にノルマに追われ、数字に追い回されているのが常態化していますので、この時期に応じてくれる会社があったら有り難いはずです。しかし、資金に困っている会社や、新規の取引先では、審査に資料作りに時間がかかり、一番忙しいときに対応はできかねます。したがって、「正常先」でなくてはなりません。
今まで、何度も貸付を行い、お互いに信頼関係ができている会社であることが必要です。優良な会社ほど、同業の金融機関も営業をしており、競争も激しいものです。「社長が本気で経営に取り組んでいる会社」こそ、「資金調達」ができる会社」ですし、金融機関が探している「融資したくなるい会社」なのです。
「社長!お願いします」と言って、自分の都合で、積金やカード、定期などのキャンペーンのたびに来られる担当者にうんざりしたことのある方も多いと聞きます。冷たくあしらうのではなく、担当者の事情もよく聞いて、次の資金調達に役立つ情報を得ておくことも必要です。